1999年に公開された映画「ファイトクラブ」は主演にブラッド・ピットとエドワード・ノートンを起用し物語終盤では展開が大きく変わることで話題となった作品です。ファイトクラブはサブリミナル効果を活用しているといわれており、サブリミナル効果は知覚できない速さの刺激を与えることで、潜在意識に影響が及ぶことをいいます。今回はファイトクラブのどんなところにサブリミナル効果があったのか紹介していきたいと思います。
ファイトクラブについて
まずはじめに今回の記事で紹介するファイトクラブの作品情報を紹介します。下記をご確認ください。
- 監督:デヴィッド・フィンチャー
- 脚本:ジム・ウールズ
- 原作:チャック・パラニュークの同名小説
- 公開:1999年12月11日※アメリカでは1999年10月15日公開
- 上映時間:139分
- 製作国:アメリカ
- 配給:20世紀フォックス
- ジャンル:ドラマ / サスペンス / スリラー
また、ファイトクラブの主なキャストは下記の通りです。
- ジャック(語り手):エドワード・ノートン
- タイラー・ダーデン:ブラッド・ピット
- マーラ・シンガー:ヘレナ・ボナム・カーター
- ロバート・ポールソン:ミートローフ
- エンジェル・フェイス:ジャレッド・レト
ファイトクラブで特に重要な役となるタイラーを演じたのはオーシャンズシリーズで人気のブラットピットです。次からはファイトクラブのあらすじを紹介します。
ファイトクラブのあらすじ(ネタバレあり)
自動車会社のリコール調査員として働いている主人公は、ブランド品に囲まれ裕福な生活を送っていましたが精神的に満たされることはなく不眠症に悩んでいました。そして精神科医に勧められがん患者の集まる場所に参加することになり、そこで死に直面した悲痛な叫びに心が慰められ不眠症も改善していきます。しかしそこにいた偽患者に振り回され再び不眠症がひどくなってしまいます。
主人公の変化
そんなある日事故で自宅が消失し偶然飛行機で出会ったタイラーという男と一緒に過ごすことになり、2人は素手で殴り合う会員制のファイトクラブを立ち上げます。しかしその後テロ集団へと変貌していき、ビル爆破計画を阻止しようと動き始めます。その過程でテイラーという人物は存在せず、主人公の別人格であったことを知ってしまうのです。自分が仕掛けた爆弾を解除することに成功しますが、別人格が暴走してしまい自らの人格を止めるために顎に銃を突きつけます。
ファイトクラブの興行収入は?
意外にもファイトクラブは公開当初、思うように伸ばすことができずに制作会社にとって大赤字になりかねない作品だと懸念されていたんです。しかし上映後のDVD販売で人気に火がつくと、その後日本国内だけでも興行収入が19億円を突破するなど、世界的に大ブレイク。中でもアジアとヨーロッパではカルト的に人気を博しました。
最終的にはほぼ全世界の国と地域で上映される作品として認知され、ファイトクラブの全世界の興行収入は140億円前後にも達したと言われています。
ファイトクラブのサブリミナル効果
ファイトクラブの作品の中でサブリミナル効果が使われているのは、物語の序盤からで主人公が別人格に出会う前からテイラーの映像は何度も映し出されています。このように映画の1コマに知覚できない何かしらの画像などを挟むことで、潜在意識に影響を及ぼすことができるのです。ファイトクラブでもサブリミナル効果は作品のなかで何度も確認できます。
タイラーが冒頭で確認できる
ファイトクラブでサブリミナル効果は4箇所ほど確認することができます。ファイトクラブの冒頭のシーンで不眠症に悩む主人公が会社でコピーを取るシーンで、画面の中に一瞬タイラーが映り込みます。会社にはふさわしくない格好で写り込んでいますが、認識するのは難しいほど一瞬であることがまさにサブリミナル効果といえます。
タイラーが何気ないシーンでも映し出される
ファイトクラブで主人公が不眠症で医者に薬を出してもらおうと病院に行き、医者からアドバイスを受けた時にもタイラーは一瞬映り込んでいます。医者が主人公にこうがんガン患者の会に行ってみるといいと言う医者の後ろには、革ジャンを着てサングラスをかけたタイラーがニヤニヤしながら立っているのが確認できます。何気ないシーンでもサブリミナル効果を使っているところが非常に見所があります。
徐々に行動が派手になっていく
ファイトクラブの物語で主人公がガン患者の会に参加した際に患者の方を抱いているタイラーが映り込みます。このように徐々に行動が派手になっていくシーンは人格の現れを意味しているようにも感じられます。そして結核患者の会から離れていくマーラを見届けるシーンでも画面右端にタイラーが一瞬映り込み、マーラからタイラーに注目を集めるような演出になっています。
映画のラストでフェイク画像を挟み込む
ファイトクラブのラストでは男性器の画像が画面いっぱいに映り込みますが、それがブラッドピットのものではないかと話題になりました。しかしこれはフェイク画像で作品の中でも映画技師として映画の中にポルノを挟み込むというタイラーを思わせる演出でした。このように作品の様々なところでサブリミナル効果を使っていることがわかります。
ファイトクラブのラストはなぜ死なない?
まさにカルト的に人気を世界中で博したファイトクラブですが、多くの視聴者がラストでジャックがなぜ死なないで終わったのか疑問に思っているようです。たしかに多くの視聴者がファイトクラブのラストでジャックが死んだと思っていただけに、なぜ死なないで終わったのか気になりますよね。
ではそんな方のために、ここからはネタバレ込みでファイトクラブのラストでジャックがなぜ死なないのかを解説します。
①口内で発射することで意図的に致命傷を避けた
ファイトクラブのラストでジャックがなぜ死なないのか、それは拳銃を口内に突きつけたまま発射することで脳へのダメージを回避したからです。作中でジャックが顔を押さえて倒れ込むシーンがありますが、実際は頬を貫通しただけで致命傷を追うことを避けていたんです。
ですのでファイトクラブのラストでジャックは自身の別人格であるタイラーを消滅させるために自殺を図り、結果としてタイラーの意識だけを消失させて生き残ることができました。ファイトクラブのラストはかなり衝撃的なシーンだけに、なぜ死なないのかを疑問に思う方も多いようですが、こうしたジャックの意図を汲み取ると納得できるのではないでしょうか。
ファンからは賛否両論?
ある意味でハッピーエンドとも言えるファイトクラブのラストですが、視聴者の間ではかなり賛否両論が起こっているようです。
特にファイトクラブのラストでジャックが口内を撃ち抜いたのに関わらずなぜ死なないのか、その理由が分かりづらかったり安易なご都合主義だと考える方も一定数いるようです。
また作中の全体的なダークな雰囲気から「ハッピーエンドじゃない方が作風に合っていた」という声も寄せられています。
ちなみにファイトクラブの監督を務めたデヴィット・フィンチャーはファイトクラブとセットで語られる作品でもある2007年公開の映画 ゾディアックの指揮も取りました。そのゾディアックではファイトクラブとは裏腹に、かなり後味の悪いラストとなっています。
まとめ
今回はファイトクラブのシーンの中にサブリミナル効果が多く使われているということについて、シーンなどを上げながら紹介していきました。サブリミナル効果は一般的には広告などに多く用いられることが多いようですが、映画などでも使われることがあるようです。もしかしたら、kpopholic.comで有名なKPOPアーティストのMVにも使われているかもしれませんね!!ファイトクラブはサブリミナル効果を多く使って作品を作り出していることでも話題になっているので気になった方は是非意識しながらみてみてください。


