
ワンス・アポン・ア・スター
予告動画見ると1970年のタイとのことですが、日本もそのころ子供だった自分は移動の紙芝居屋さんというのがあって見た記憶があります。
懐かしい時代です。
俳優の動画に合わせてマイクで声優を生でやってるんですね!
どうやらライバルがいてひと悶着ありそうですが配信楽しみです。
ワンス・アポン・ア・スター:見どころ①移動映画館のメンバーたち
1970年代、タイで移動映画館として車で巡業する日々を送る3人の男性たちの様子から始まります。
ちょっと牧歌的なBGMと共に始まるので、そののんびりとした雰囲気は昭和の頃を思い出させてくれます。
専用のトラックも今では見れないようなレトロな形状が、逆に可愛く見えるので車好きにもオススメかもしれません。
上映方法は映像が流れる横でメンバーがマイクで吹き替えをするのですが、今回のお客は女性の声がなっていないとヤジを飛ばす人がいて良くない雰囲気です。
そして良い所でフィルムを止め製薬会社の製品の宣伝を始めるので、男性客は不満たらたらなのです。
ケンカに発展しそうな時に老人の僧が現れて場をおさめます。
終わって移動する車の中で今日は散々だったと会話をしていると、ライバル社のカンパナト社の上映会を目にします。
格差を見せつけられてシラケた雰囲気です。
これからどんな興業の旅になって行くのでしょうか。
ワンス・アポン・ア・スター:見どころ②女性の面接
ボスのマニト(メガネの男性)が社内の実情を愚痴っています。
彼らは雇われ社員で、移動映画館での会社製品の宣伝はTVやラジオにお株を奪われている状態のようです。
これからどうなるのか危ぶい立場に立たされた3人は、何とか起死回生できる道を考えます。
そして1人で沢山の声をしゃべるのではなく、ちゃんと女性の声を使う方向で行こうと決めます。
会社には内緒で、さっそく吹き替えの女性の面接を行います。
やってきたルンケーと言う女性は、吹き替えの経験者とは言いますが、以前はどこで仕事をしていたかは言いません。
ちょっと訳ありの様子ですが、仕事はしっかりとしていくので、興行の旅に加わります。
その後、彼女が言ったのは夫がいたけれど女たらしで分かれたという事でした。
さらに梅毒をうつされたとも言いますが、後でこっそり赤インクを買う所を見ると、男性ばかりの中で自分の身を守るためだと分かって来ます。
でもそんな心配は無用に思える程みんな素朴で良い人なので、すぐに4人仲良くなるのが素敵でした。
中盤に来て、酔っ払って少し羽目を外した彼女が翌日車に乗り込むと、皆が冷たい態度を取るので目に涙をいっぱい浮かべて謝るシーンは、彼女もまた可愛い人だなぁと好感を持てます。
(すぐに皆の演技だったと分かるのでほっとしますが)
そんな仲の良い4人の様子だったのに、ある興行先でカンパナト社と鉢合わせとなってしまい、仕事を取られたりルンケーの秘密が分かってきたりするのが見どころの1つです。
ワンス・アポン・ア・スター:見どころ③恋愛事情
ボスのマニトと部下のカオがある時、ルンケーの事が好きだと告白するシーンも注目です。
年上のマニトはそれを聞いて真っ先に身を引こうとするのですが、カオがそれぞれがちゃんルンケーに告白して、彼女に決めてもらおうと提案するのがとても良かったです。
そんな関係だから、ずーっと一緒に仕事を続けてこれたんだなぁとほっこりさせられます。
しかし、やはり恋愛が絡んでくるとどうしてもお互いの関係が崩れがちになって行くので、これからどうなるのかとハラハラしてしまいます。
後半に向けて、恋愛だけでなく他の点でも大きく変化していく心優しい彼らの人生から目が離せなくなっていました。
1970年のタイ。移動映画館の一座は全国を旅し、観客たちの前で吹き替えをしながら人気映画を上映。一座は映画を楽しみにしている人々を喜ばせてきたが、大きな試練に直面してしまう。
ワンス・アポン・ア・スター:キャスト
監督: ノンスィー・ニミブット
出演: スコラワット・カナロット, ヌンティダー・ソーポン, ジラーユ・ラオーンマニー, サーマート・パヤクァルン, ナット・サクダートーン, ソンチャイ・チャットウィリヤチャイ, パッタマモントリ・シリウェット, ペニー・サシタナソポン, ユッタナ・ブーナオム, コンキアート・コムシリ, カリニュット・ジンダワット, コムサン・カジョンパイサンスック, ワラッタ・ワチャラトーン, ダリナ・ブンチュー, ヨーティン・マポブプーン, ボディン・ムームンスリー, ウィッタヤ・シンロムポーン
脚本: エク・イエムチューン
ワンス・アポン・ア・スター:感想