『バード・ボックス』は、2018年に制作されたアメリカのSF映画で、ジョシュ・マラーマンの同名小説を原作としています。この映画は、未曾有の謎の異変によって、世界の終わりと人類の滅亡が迫る近未来を舞台にしています。
この異変に直面し、唯一生き残る方法は「それ」を決して見ないことです。主人公のマロリーは、思いがけず子供を身ごもり、目隠しをして命懸けの逃避行に出ます。映画の中で、マロリーと彼女の子供たちは、見えない恐怖と戦いながら安住の地を目指す危険な旅をします。
バードボックス:キャスト
俳優名 | 登場人物名 | 登場人物の説明 |
---|---|---|
サンドラ・ブロック | マロリー | 映画の主人公。子供を守りながら目隠しをして危険な旅をする。 |
トレヴァンテ・ローズ | トム | マロリーと共に生き残ることを試みる男性。 |
ジョン・マルコヴィッチ | ダグラス | 生存者の一人。厳格な態度を取る。 |
サラ・ポールソン | ジェシカ | マロリーの姉妹。異変の初期に重要な役割を果たす。 |
ジャッキー・ウィーヴァー | シェリル | 生存者グループの一員。 |
ローサ・サラザール | ルーシー | 生存者グループの一員。 |
ダニエル・マクドナルド | オリンピア | マロリーと同じく妊娠している女性。 |
リル・レル・ハウリー | チャーリー | 生存者グループの一員。 |
トム・ホランダー | ゲイリー | 生存者グループに後から加わる謎の男性。 |
バードボックス:見ても大丈夫な人
世界規模で集団自殺が起こりだし、最初はヨーロッパ・ロシアそしてアメリカにまで広がって来て、マロリーの周りでも次々と人が死んでいきます。
そこには得体の知れない何かが関係していて、”それ”を見てしまうと幻覚と共に自殺へと誘われるのです。
人々は窓にブラインドなどをし”それ”を見ないようにしているのですが、唯一”それ”を見ても大丈夫な人の存在が中盤くらいで語られます。それは精神疾患を抱える人達なのです。
彼らは”それ”を見ても大丈夫なだけでなく、見せられる情景は「美しい世界」だとまで言うのです。質が悪い事に彼らは周りの人たちにもそれを見るよう強要します。この事は後々マロリーらの脅威となって行くのでした。
バードボックス:気まずい
バード・ボックスには気まずいシーンは殆ど出てきません。
何者かに自死へと誘われる恐怖とそれに必死で対抗していく過程が中心に描かれているので、特にエッチなシーンも皆無で家族とも気軽に観て行けると思います。
また、混乱する街で人が次々と車にひかれたり等して死んでいくシーンや、マロリーが子供たちとボートで進んで行く途中で大男に襲われるシーンではナタで抵抗する所もありますが、そんなに気持ち悪いという感じはなかったです。でも少しでも血のシーンは嫌という方は、チラホラ出てきますのでそこの部分だけは目をそらしていた方がいいかもです。
バードボックス:盲学校
後半でマロリーらの持つ無線機の中から、リックという男性からの通信を聞きます。「川を下った先に安全な場所がある」という内容だったので、信じて3人でそこへ向かう事を決心します。トムを失ってしまった中での唯一の希望でした。
でも急流を目隠ししたままの3人が、簡単な木のボートでちゃんとたどり着く事ができるのか緊迫するシーンでした。それを命からがら乗り越えても、今度は森を抜けて行かなければならず、そこには”それ”が待ち受けていて、バラバラになってしまった3人の心を惑わします。
ガールの方とは以前にいさかいを起こしていてちょっと心が離れていました。それをこの大変なシーンでみごと解決していくので、私にはとてもジーンと来る良いシーンだと思えました。
そんな大変な苦労を重ねてやっとたどり着いたのが盲学校の施設だったのは、意外でもありつつもとても納得する展開でした。“それ”が視覚に訴えてくるのだから、見えない人には確かに無効ですよね。3人が入って行った先には平和に暮らす人々の様子があり、今までの混沌とした世界を生き抜いてきた様子に比べるとまるで楽園のようでした。