2022年の韓国映画『20世紀のキミ』は思いがけない恋の物語。
出演: キム・ユジョン, ピョン・ウソク, パク・ジョンウ, ノ・ユンソ
20世紀のキミは実話?
ボラが親友のヨンドゥの頼みでヒョンジンの調査をするものの、ヨンドゥの人違いだった事が再会してから分かります。
その時にはすでにウノに心惹かれていたボラは、親友のために身を引こうとします。
中盤に来てからは、なんだかとっても切ない展開になり、この三角関係がどうなってしまうのか目が離せなくなります。
そんな少女漫画のようなキュンキュンする展開に、これって実話だったらすごいなぁと期待して調べてみましたが、そういった情報は見つかりませんでした。
でも現実世界でも、友達同士で同じ人を好きになって複雑な心境になったり、自分の気持ちを通したが為に仲の良かった関係がギクシャクしてしまって悲しくなったりと、巷では経験された方々も多いのではないかと思います。
なので、このボラとヨンドゥ、ウノとヒョンジンの男女4人の関係がどう進んで行くのかとても興味深く観ていけると思います。
20世紀のキミ:ハッピーエンド?
前半は親友の頼みでヒョンジンを調べていたボラの天真爛漫な様子が可愛くて、ついつい応援する気持ちで観ていました。
でもそれがヒョンジンの恋のベクトルがボラに向かってしまうというアクシデントが勃発し、ウノもボラに気がある様子で、この三角関係がどうなるのかが先ずは面白く観られました。
その後、ヨンドゥも加わってどんどん人間関係が複雑になって行くので、板挟みになったボラの恋はハッピーエンドになれるのか、遠距離恋愛もどうなるのか、エンディングに向けとっても気になる展開でした。
結果はハッピーエンドではありませんでしたが。。
20世紀のキミ:ウノの死因。
ヨンドゥらの協力もあって、やっとボラとウノとが気持ちを確かめ合う事が出来たのに、結局ウノは家庭の都合でまたニュージーランドに旅立ってしまうのでやきもきさせられます。
メールのやりとりも最初はしていたものの、ある日からプッツリと途絶えてしまい時間だけが過ぎて行くので、これは彼の身に何かあったのだと不安感がどんどん募ります。
さらに年月だけが経って行き、ある郵便物を手にする事でまた過去との接点が出てきます。
そこに入っていたアート展の招待状を手にボラは出かけて行き、そこで感動の再開を期待したものの全く違う展開に驚かされます。
静かな会場と素敵な芸術たちとの映像も相まって、そこで現実を知るボラなのです。
クライマックスに向けてどんどん胸がしめつけられます。
そこでウノの死因が気になる所ですが、劇中では多くが語られていません。
もしウノが病気などだったとしたら、ボラへの何らかのメッセージを伝えていそうです。
そこで考えられるのは突然死で、事件に巻き込まれたのならボラに会った時の弟ジョセフの表情はもっと曇っているのではと思うので、事故死ではないかと想像します。
とにかく切な過ぎる最後でした。