ジブリアニメ「火垂るの墓」配信で海外の反応は?実話との違いも紹介

ジブリアニメ「火垂るの墓」配信で海外の反応は?実話との違いも紹介

ジブリアニメ「火垂るの墓」がNetflixにて2024年9月16日より世界190か国以上で配信開始され、再び注目を集めています。戦時中の日本を舞台に兄妹の切ない物語が描かれており、スタジオジブリより1988年に発表されました。発表当初も日本のみならず世界中に衝撃を与えましたが、配信開始に伴い海外での反応はどうなのか、作品がどのように受け入れられているかを紹介していきます。また、本記事では実話との違いも深堀っていきますので、最後までお読みいただけると嬉しいです。

目次

ジブリアニメ「火垂るの墓」 海外の反応は?

世界配信後の海外の反応を調べてみると、配信が開始された週のNetflix週間グローバルトップ10(9月16日~22日)では、「火垂るの墓」は映画・非英語部門で第7位にランクインしており、注目度の高さがうかがえます。

(出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/bb0411b1321dfc3c4136f0f8c2730649f9a64b4c

実際、SNS上で海外の方々の反応を調べてみても、映画の感想を上げていたり鑑賞する様子を上げていたり、内容は様々なものの、予想以上に多くの動画や記事が投稿されており、探すのはそう難しくありませんでした。それでは、海外の反応をいくつか紹介していきます。

ジョージア出身女性 鑑賞の様子

ジョージア出身の22歳のYouTubeチャンネルでは、実際にお姉さんと「火垂るの墓」を鑑賞する様子を見ることができます。モザイクはかけられていますが映画のシーンも映っているため、海外の方が場面ごとにどのようなリアクションを取るかも知ることができるでしょう。

鑑賞後、姉妹で感想を語り合いながら原爆投下後の長崎で撮影された写真を見て涙する場面もありました。「火垂るの墓」が海外の方々にも反戦のメッセージを届けていると考えられますね。

日本国内で話題 アメリカ人による映画レビュー

 Xでは、アメリカ人により書かれたレビューが素晴らしい内容だと話題になっています。

海外の声が気になる方々多いことを見ると、日本でも再注目を浴びているといえるでしょう。今回の世界配信に日本が含まれていないことに「残念」といった声も多く見受けられました。

「火垂るの墓」は過去ではないという声

 「火垂るの墓」は、幼い兄妹を襲う悲劇を描き戦争の悲惨さを表現しています。1988年に発表された作品ですが、X上では「同様の悲劇は現代でも起こっている」といった感想を多く目にしました。中には、世界中にいる清太と節子に思いを馳せる投稿も見られます。

本作の発表から35年以上経った今も、世界中では戦争があちこちで起こっています。この映画が現実に起きている惨劇について考えるきっかけとなっているのであれば、「火垂るの墓」の社会的意義は大きいといえるでしょう。

「火垂るの墓」 実話との違い

「火垂るの墓」は、野坂昭如の小説が原作です。小説は野坂さんが当時1歳4か月の妹を栄養失調で亡くすという実話を元にされています。物語の中で描かれる兄妹の姿には野坂さんの実体験が色濃く反映されていますが、実話とは異なる点もあるようです。

思い出のマーニー 怖いのように、ジブリ作品では原作との違いや裏設定が度々話題となります。「火垂るの墓」では、実話とどのような違いがあるのかまとめてみました。

妹への態度 清太とは正反対?!

映画では兄が妹を守る姿勢が強調され、家族愛が中心に描かれていますが、野坂さんの実体験では妹は彼にとって複雑な存在だったと言われています。実際には、戦争の過酷な状況下で、野坂さんは妹に手を上げることもあったようです。

『わが桎梏の碑』という彼の伝記には、原作には描かれていない当時の生活や感情が綴られています。

戦争描写のリアルさ

映画の中では、空襲や飢餓のように戦時中の壮絶な様子と同時に、悲劇的な兄妹の温かなひとときも美しく描かれています。これは、戦争を知らない現代の観客にとって、共感を呼び起こすには十分な演出かもしれません。しかし、野坂さんの体験した戦争は映画よりも凄惨だったようです。

まとめ

 ジブリアニメ「火垂るの墓」がNetflixで配信されたことにより、海外ではどのような反応が見られるのか、実話との違いを交えながら紹介しました。日本を代表する反戦映画として、世界中で多くの反響が見られています。enya-recruit.jpで紹介されている偉人達もそうですが、歴史から何かを学ぶことは大きな財産になりますね。配信サービスが主流となっている昨今、若い世代こそ見るべき作品なだけに、日本での配信が待ち遠しいですね。

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