2021年公開の「花束みたいな恋をした」という作品は、菅田将暉さんと有村架純さんのダブル主演でリアルな恋愛描写が話題となった映画作品です。5年にわたる恋模様が描かれていますが、最終シーンで二人の泣いている理由が違うといわれており、その涙の違いはどんな理由が込められているのでしょうか。SNSであげられている考察をもとに解説していこうと思います。
花束みたいな恋をしたのあらすじ
花束みたいな恋をしたという作品は、大学生の山音麦(やまねむぎ)と八谷絹(はちやきぬ)の二人の出会いから別れまでの5年間の恋愛を描いた物語です。終電を逃した二人が深夜のカフェで共通の趣味を通じて親しくなります。その後二人は付き合い、共通の趣味を楽しみながらフリーターとして過ごしていきます。しかし就職することを決意した麦は絹と徐々にすれ違っていき、幸せな気持ちのまま別れようと別れ話を始めます。
冒頭に流れるファミレスのシーンと終盤の別れ話
花束みたいな恋をしたという作品では、5年の年月を共に過ごした麦と絹の恋愛模様を描いています。しかしこの作品ではその後二人が新たな恋愛をしているところまで描かれているのです。別れ話のシーンでは二人とも互いを思う気持ちを持ちながら別れを決意するという複雑な心境まで描かれています。では二人が泣いてる理由についてはどう違うのでしょうか。
ファミレスで二人が泣いてる理由は違う?
物語の終盤で友人の結婚式に参加した二人は、幸せな気持ちのままで別れようと決意を決めます。そして二人が出会ったファミレスに立ち寄って別れ話を始めるのですが、それぞれの違いが大きく描かれているのです。ファミレスに若い頃の自分たちにそっくりなカップルが入ってきて、互いの趣味を熱く語っているのを耳にし、それぞれ涙を流すのですが、理由は違うと考察できます。
麦が泣いてる理由
「花束みたいな恋をした」の作品の菅田将暉さん演じる麦は、5年間を共に過ごした絹との別れに対する悲しみと喪失感を抱いています。二人の関係が終わってしまうことに対する後悔と未来への不安が涙の理由ではないかと考えられます。麦にとって絹との日々は幸せそのものでしたが、別れ際に絹から「もう好きじゃない」と告げられさらに麦の心は痛められたのです。別れ話の中で麦は一度説得を試みますが絹はそれを選ぶことはありませんでした。
https://twitter.com/okekara2/status/1775466882382049518絹が泣いてる理由
「花束みたいな恋をした」の作品の有村架純さん演じる絹は、徐々に変わっていく麦に不満を持ち始めていました。仕事に打ち込み趣味を楽しむ時間や心を忘れてしまいます。ファミレスでかつての自分たちのような姿を目の当たりにして、絹が愛した麦はもういないことを改めて痛感し悲しみで涙を流したのではないかと考えられています。関係を続けることで傷つけることになることから別れを選びましたが、罪悪感と過去の幸せな日々への想いが涙の理由ではないかと考えられます。
「花束みたいな恋をした」終盤ファミレスで麦くんが「恋愛感情がなくなっても…」言ったとき絹ちゃん傷ついた表情してたよね・・・まだ好きだからこそ、別れを決意したんだよね?
— aaa (@happylifeisloop) October 7, 2024
麦と絹のその後
「花束みたいな恋をした」のファミレスでの別れ話のあと二人はお互いに別々の道を歩むことを選びます。かつては共通の趣味を通して強く結びついていた二人は、生活リズムや将来に対する考え方からすれ違っていってしまいました。その後二人は新たな恋愛をしていますが、考え方は新しい恋人には響いていませんでした。二人は偶然の再会をしますが気まずそうに目を逸らして、互いに別々の方向へ歩き始めます。しかし二人は合図もせず目も合わせず、後ろ向きのまま手を振りました。
まとめ
「花束みたいな恋をした」の作品の中で麦と絹の別れ話のシーンで、二人の泣いてる理由が違うのはなぜなのかについて解説していきました。幸せだった日々を思い浮かべ悲しみで涙を流す麦と、罪悪感や不安感から涙を流す絹との違いは実際の恋愛においてもあることなのではないでしょうか。どれほど強い気持ちでつながっていたとしても、別れ際に互いが違う気持ちでいることは、気持ちがもう同じではないということを表しているのだと考えられます。