「ティン&ティナ双子の祈り」Netflixおすすめ映画~あらすじ・感想・伏線・考察!

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「双子の祈り」スペインからなんとも微妙なサスペンス作品がやってきた。

1980年代初頭の民主化に舵をきり、新しい時代を控え用としていたスペインを舞台に信仰心ゼロのロラとその夫アドルフォが神を頑なに信じ、信仰心の塊のような修道院育ちでアルビノのティンとティナの双子を養子にもらったことで、二人による残虐な事件が次々と起こっていく。

罪を洗い流すという理由で愛犬クキを殺し、神を冒涜したといい同級生ペドロを死に追いやり、洗礼をするといってロラとアドルフォ、二人の最愛の息子を溺死させようとする。

ラストシーンの夫アドルフォの死は二人の仕業ではないのかもしれないのだが。

おそらく聖書を焼いてしまった罪の償いのために夫アドルフォを焼き殺してしまったのであろう。

その他にもこの二人の信仰心ゆえの理解しがたい行為がいろいろと散りばめられている。

ティンとティナ双子の信仰心と神を全く信じないロラとの対比。

そして最後には神にすがり、信仰心を取り戻すロラ。アルビノのティンとティナの双子の独特な雰囲気とティンとティナの双子のお揃いの衣装もなかなかオシャレで可愛い。

また、ティンとティナの双子による「中国の皿回し」のシーンはこの映画唯一のユニークな場面で見逃せない。

夫アドルフォはパイロットと言う職業ながら、高慢でなかなかにダメ男ぶりを発揮している。

赤ん坊を抱くことができないほど苦手なのにも関わらず子どもを欲しっていたり、別れようとするロラに対して「家に洋服、食べ物、息子まで君に与えた」と言うセリフはかなり強烈だ。

残虐な出来事も多く、特に愛犬のクキのシーンは犬好きな人や動物好きな方でなくとも注意が必要。

全体的にテンポはまったりしていて、うとうとしがちな作品であり、また、なんとも納得のいかない、腑に落ちないシーンが多く、突っ込みどころ満載なのだが、全然そこが解決されない不完全燃焼な印象を持つ作品の一つ。

最後に何度か見ていくうちにやたら民主化のニュースのインサートカットが多く民主化という新しい時代のスペイン社会と神を中心にした伝統的なスペイン社会との対比のなかで価値観の相違のようなことを描こうとした作品なのかもと感じた。

監督: ルービン・スタイン
出演: ミレナ・スミット, ハイメ・ロレンテ, アナスタシア・ルッソ, カルロス・G・モロヨン, テレサ・ラバル
脚本: ルービン・スタイン

「ティン&ティナ双子の祈り」の伏線・考察・見どころについて解説します。

主人公の一人、ロラとその夫アドルフォとの結婚式のシーンからこの作品は始まる。

荘厳な教会で式は粛々と執り行われていく。教会の鐘が鳴り響く。

1981年のスペインが舞台。

マリアのお腹には双子の赤ちゃんがいた。

そして彼女の右足は義足だった。

そしてロラとその夫アドルフォはお腹の双子の名前を考えるのに夢中だった。

ライスシャワーの瞬間を迎える。

多くの参列者が彼らを祝った。

その時だった。

ロラの真っ白なウェディングドレスの下腹部のあたりが真っ赤な血で染められていた。

ロラは病院のベッドにいた。

アドルフォもまた。

病院のテレビからは民主化後、初めての発砲事件のニュースを報じていた。

ロラは合併症を起こし、さらに内部損傷を併発していたのだった。

その結果、ロラはお腹の赤ちゃんはもちろん、さらに妊娠が難しい体になってしまった。

幸せの絶頂から一転、ロラは深い悲しみの底へ突き落とされてしまう。

その半年後、ロラはベッドでくるくると回る天井のファンを見つめていた。

そして起き上がり、寝室からキッチンへ。その途中の部屋にはベビーベッドが二つ並んでいた。

キッチンで薬を飲むロラ。

そこにアドルフォが半年も経ているにも関わらずまだ悲しみの底にいるロラにある提案をする。

近所の修道院にいる孤児を養子に迎えようというアドルフォ。

その子を自分たちの実子のように育てようというアドルフォだったが、ロラはその提案に反対する。

ロラのことを想ってのアドルフォの提案だったのだが。

その数日後、ロラとアドルフォは近所の修道院へいく。

15世紀に建てられたというその修道院には多くの孤児を育てていた。

そして修道院の生活様式や教義は昔と変わらないままだった。

パイプオルガンの演奏が響く中、院長がイプオルガンを演奏をしているのは7歳の子どもだと教える。

その言葉に興味を覚えるロア。ロラとアドルフォの目の前にこの作品の主人公の双子のティンとティナが姿を表す。

ロラとアドルフォ、ティンとティナとの出会いのシーンである。

二人はアルビノで、その姿はまるで天使のようだった。

ティンとティナは生後間もなく、この修道院の前に捨てられていたという。

そしてティンとティナというスペイン人らしくない名前はアウグスティヌスにちなんで名付けたという院長。

ティンとティナはロラとアドルフォに挨拶をする。

その時、雷がなった。怯える二人はロラの元に駆け寄る。

二人はロラに一緒に遊ぼうと言うが、それはできないといいうロラ。自分たちは愛されない子どもだと言う。

その言葉がロラの心を動かす。

アドルフォはすでに7歳で、そして少し妙な雰囲気があるティンとティナは自分たちの養子に向いていないと考えていたのだが、ロラの希望でティンとティナを養子に迎えることにする。

現在では違うのだろうが、当時のスペイン社会では寄付さえあれば養子の手続きはカンタンにできてしまったのだろうか。

車にティンとティナの双子を乗せ、帰路に途中、車のオーディオからノリノリのヒット曲が流れ、アドルフォはティンとティナの双子にこの歌を好きかと、尋ねるがティンは悪魔の歌だと一言いい、全くその曲に興味を示さなかった。

そしてティンとティナの双子は修道院で教わったのであろう歌を楽しそうに歌い始める。

普通の7歳の子ならヒット曲を面白がるのに修道院で育ったティンとティナ、この双子は違った。

この違いが今後、様々な事件を起こしていく原因となるのだが。家に着くと愛犬のクキが新しく家族の一員となったティンとティナの双子を迎えるが、愛犬のクキはティンとティナの双子を吠えて出迎える。

この時すでに愛犬のクキは人にはわからない犬独特の嗅覚でティンとティナの双子の異様さを感じとっていたのかもしれない。

アドルフォは自分がパイロットであるとティンとティナの双子に教える。

それを聞いたティンとティナの双子は空で神様にあったことがあるかと尋ねる。

そして家から修道院までの距離も尋ねる。

何気ない質問だがラストシーンでこの質問をもう一度思い起こされる大切な質問だ。

新しい家に喜ぶ二人。夕食の時間を迎える。

養子にしてくれたお礼をしたいと言うティンとティナの双子。

ティンからアドルフォへ、キリストの冠が。

ティナからロラへ、聖なるロザリオのネックレスが。

しかしロラはそのプレゼントを喜ばなかった。

夕食を食べようと呼びかけるアドルフォ。

ロラとアドルフォはオムレツを食べ始め始めるが、ティンとティナの双子は手をつけないでいた。

食前のお祈りをしていないと言うティナ。

お祈りを捧げる4人。しかしロラはお祈りをしなかった。

100%神を信じるティンとティナの双子。

そしてティンとティナの双子と同様に修道院で育ったロラであったが彼女は1mmも神を信じていなかった。

ティンとティナの双子を養子に迎えることは神を信じるものと信じないものとの出会いでもあった。

1980年初頭、民主化に舵を切り、新しい時代の到来へ突き進むスペイン社会の混乱の中で、神を信じるものと信じないもの、これがこの作品の大きなテーマだと言えるのかもしれない。

就寝前、ティンとティナの双子の部屋でロラが二人の荷物を整理するとその中には聖書とキリストの十字架像があった。

そしてロラの事情を知らないティンはロラに自分の子どもは作らないのかと聞く。

子どもができないと言うロラに、そんなことはない奇跡は起こると言うティナ。

どこまでも神を信じ、神とともに生きているティンとティナの双子だった。

翌朝、部屋の窓を何かが叩く音で目を覚ますロラ。

ティンとティナの双子がロラの部屋の窓にめがけて小石をパチンコで撃っていたのだ。

カーテンを開け、外を見ると無邪気にロラに手を振るティンとティナの双子がいた。

朝食の準備をするロラ。

ロラはティンとティナの双子にトーストを出し、自分も食べようとする。

ここでもまた食前のお祈りをロラに求めるティンとティナの双子。

しかしロラはお祈りは必要がないと言う。

神を信じないロラにティナは神様に会得る方法があると言う。

神様に会いたいと言うティンにティナは突然、頭からビニール袋を被せ窒息させようとする。

苦しみながら指で部屋の一点を指すむティン。

そこでようやくティナはティンに被せたビニール袋をとる。

ロラに奇跡が起こるように神様にお願いをしたと言うティン。

このお願いが今後のロラに奇跡を起こすのだった。

信じられない光景を目にして言葉を失っているロラ。

そんな中、ティナはティンにめがけて真っ赤なジャムを投げつける。

真っ赤なジャムを投げつけあうティンとティナの双子。

お互いの服や顔、部屋の壁、あらゆるところに真っ赤なジャムが広がる。

もちろん、ロラにも。

ティンとティナの双子の初登校。

エル・ポゾン校の教室ではクラスメイトとなり、悲惨な結末を迎えてしまうペドロが軽口を叩き、先生に叱られていた。

そこにティンとティナの双子が新しいクラスメイトとして紹介される。

ティンとティナの双子を見たペドロは二人を知っていると言う。

そしてティンとティナの双子がドラキュラ伯爵の子どもだと言う。

学校から帰宅したティンとティナの双子はロラと一緒に部屋にいた。

ロラは何かを縫っていた。ロラは縫製が得意だった。

ティンとティナの双子はどうして自分たちは他の人と違うのかとロラに尋ねる。

それは外見のことだった。アルビノのティンとティナの双子は明らかに他の人とは違っていた。

そこでロラはティンとティナの双子に自分の義足を見せ、自分も他の人とは違うと打ち明ける。

子どもの頃の火事が原因で義足になってしまったのであった。

さらにロラはこの火事により両親を失い、修道院で育ったのであった。

その夜、ロラは部屋の入口の壁にある見覚えのない十字架を見つける。

アドルフォに尋ねるがアドルフォも知らないと言う。

壁に十字架をつけたのはティンとティナの双子だった。

ロラはティンとティナの双子は信仰心が強く、神様の話ばかりをするとアドルフォに愚痴るが、修道院育ちだからそれは当たり前のことだとアドルフォは全くロラの愚痴に聞く耳を持たなかった。

このシーンでアドルフォの性格を特徴付ける見逃せないシーンがある。

ロラの飲みのこしたミルクのグラスに自分の吸っていたタバコを投げ捨てるシーンだ。

パイロットという当時では先端の職業でありながら、一方でアドルフォはこうした性格なのである。

ロラがティンとティナの双子の部屋を行くと、まだ二人は起きていた。

いきなりロラに「天使ごっこ」をせがむティンとティナの双子の二人。

「天使ごっこ」とは?聖書の一節を読む間、ロラは目を閉じていて、その間にはどこかに隠れる。

隠れたティンとティナの双子をロラが探すのだという。簡単に言えばかくれんぼである。

もういいかい?まだだよ!の変わりが聖書の一節なのである。ヨハネの黙示録を読み上げるティンとティナの双子。

「天使ごっこ」が始まりである。

隠れるはずのティンとティナの双子は隠れずに目を開けたロラを羽根枕で、「悪魔よ、出て行け!」と叫びながら叩く。

羽根枕で叩きあう3人。羽根枕から飛び出した羽が部屋中を舞い散るこのシーンは浮遊する羽の中で戯れる天使のようでなかなか印象的だ。

突然、部屋の電気が消え、ティンとティナの双子は枕カバーをロラの頭から被せる。

必死に抵抗するロラ、息が苦しくなる中、神様にお願いをするように促すティン。

そこにアドルフォが現れ、ロラは解放される。

息絶え絶えのロラ。ただの遊びなのか、それとも本当は殺そうとしたのか。

この行為に対してティンとティナの双子を叱ろうとするアドルフォ。

ティンとティナの双子を呼ぶと、悪いことをしたら罰を受けるのが当然だというティナ。

修道院でもそうだったと。

この考えがまた残虐な事件を引き起こす。

そこにいた愛犬のクキはティンとティナの双子に向かって吠えまくる。

愛犬のクキをおとなしくさせようとするロラだったが、愛犬クキはロラの腕を噛んでしまう。

学校のブランコに乗るティンとティナの双子。

ティンはブランコが怖くうまく乗れないでいた。

そこにクラスメイトのペドロたちが現れ、ティンとティナの双子が乗るブランコを激しく揺さぶる。

ティンとティナの双子はペドロたちのいじめの対象となっていたのだ。

ソファでティンとティナの双子は二人で並びながら映画「ドラキュラ」見ていた。

ロラとアドルフォは二人を残し、寝室へ。この夜、残虐な事件が起こる。

怖がり屋なティンは目を開けて見ることができないほどこの映画を怖がり、音量も下げて欲しいという。

ブランコ、そしてホラー映画、ティンは相当な臆病者だった。

ロラとアドルフォが寝静まった中、ティンとティナの双子は残虐な事件を決行する。

愛犬クキの殺害であった。ティンとティナの双子は愛犬クキに毒を盛り、さらには切り刻んでしまう。

この時、ティンとティナの双子はお面を被り正体がわからないよう愛犬クキに近づくのだが、愛犬クキは激しくティンとティナの双子に向かって飛びかからんばかりに吠えまくるのだった。

愛犬クキはティンとティナの双子の恐ろしい正体に最初から気がついていたのだ。

そして自身の運命にも気がついていたのかもしれない。

愛犬クキの吠える声に寝室の部屋の電気が灯るのだが、愛犬クキの運命は変わらなかった。

ティンとティナの双子は愛犬のクキがロラの腕を噛んだことは罪だといい、その罰を受けなければならなかったいう。

その罪を洗い流すために愛犬のクキの心臓を取り出し、神に願うティナ。

そして再び、心臓を元に戻し縫合をする。

愛犬のクキが生き返ることをティンとティナの双子は本当に信じていたのだ。

ここまでくるとティンとティナの双子の信仰心は尋常とは言えなかった。

ティンとティナの双子は愛犬クキを足元に置き、血のついた服を着たままソファに座り、愛犬クキの生き返るのを待ちながらTVを見始める。

目を覚ましたロラとアドルフォの前に血のついた服を着たティンとティナの双子が立っていた。

愛犬クキの変わり果てた姿をみるロラとアドルフォ。

ショックを受けるロラ。しかしティンとティナの双子に悪気はなかったようだ。

愛犬クキが死んだことを知るとティンとティナの双子もロラ同様にショックを受けた。

修道院で育ち、異常とも言えるティンとティナの双子の信仰心が引き起こしてしまった残虐な出来事であった。

ティンとティナの双子の信仰心の表現したこのエピソードにはさすがに驚くが、この一連のシーンは全てソファの向こうの出来事として描かれており、残虐な描写は一つも描かれていないのが唯一の救いである。

しかしこれで終わりではなかった。

さらにティンとティナの双子の信仰心が次々と残虐な事件を引き起こしていくのであった。

ティンとティナの双子の信仰心に辟易とするロラであったが、アドルフォはティンとティナの双子の信仰心が原因の誤解から生じた出来事であったとカンタンに理解していた。

その夜、ティンとティナの双子は愛犬クキを殺してしまった罪を償うために自ら自身の足をフォークで刺し、ロラの目の前で倒れてしまう。

ティンとティナの双子の治療を行う中、ティンがたくさん祈れば愛犬クキは生き返る ?と尋ねる。

その言葉にロラは聖書の通りには生きられないとティンとティナの双子に聖書の言葉もおとぎ話のような架空の話だと教える。

しかしティンとティナの双子はロラの教えを信じようとはしなかった。

あくまでも神を信じていた。

クリスマスプレゼントを手にアドルフォが帰ってきた。

ティンとティナの双子はブレゼントの「中国の皿回し」に大喜びをする。

このプレゼントに喜ぶシーンは数少ない本来の子どもらしい姿を見せる場面の一つだ。

大晦日を迎えていた。

ティンはアドルフォと一緒にソファでTVを見ながら12時になるのを眠たそうに待っていた。

一方、ティナは12時に新年を祝うための準備をするロラを手伝っていた。

ケーキに砂糖をかけようとするティナ、しかしそれは砂糖ではなく砂糖とよく似たパッケージの殺虫剤だった。

かける直前に気がつくロラ。

なぜ食器棚に砂糖とよく似たパッケージの殺虫剤があったのか不思議に思うロラだったが。

新年を迎えようとする瞬間、コーヒーを手にしたロラが突然、倒れ、意識を失ってしまう。

吹雪の中、病院に運ばれるロラに信じられないニュースが待っていた。

それはロラが妊娠をしているというニュースだった。

ティンの神への願いが通じたのか、ロラに奇跡が起きたのだった。

退院後、ティンとティナの双子はロラの前でアドルフォからクリスマスプレゼントとしてもらった「中国の皿回し」を手に音楽に合わせ皿回しをしながら踊っていた。

ティンとティナの双子の皿回しは本作品唯一のコミカルなシーンで必見ものである。

妊娠という奇跡が起きたロラにティンとティナの双子は神様を信じるかと問うが、神を信じないロラは信じないという。

頑なに神を信じるティンとティナの双子、そして頑なに神を信じないロラの対峙が明確化する。

学校のクラスメイトたちと一緒に教会の聖体拝領に向かうティンとティナの双子。

ここでまた新たな惨殺な事件が起きる。

列の最後列を歩くティンとティナの双子にペドロが話しかける。

それを聞いたティンは神への冒涜の言葉で許されない行為だと感じる。

ティナはそんなティンに神様はペドロに裁きをきちんと与えるから大丈夫だという。

神を冒涜したペドロにどんな裁きが待っているのだろうか。

そう神を冒涜したペドロに惨殺な事件が待ち受けていたのだ。

教会では生徒たちによる聖歌隊の合唱が行われていた。合唱団の中にティンとティナの双子の姿がないことを知ったロラに不安がよぎる。

ティンとティナの双子の姿を探すロラ。

その時、一人の女性と目があったが、その女性はロラと目があった瞬間、席を立ち上がり、教会を出ていく。

歌が終わってもティンとティナの双子の姿は見当たらないままだった。

司祭がパイプオルガンの奏者を発表する、それはティンとティナの双子の名前だった。

ホッとするロラ。

キリストの聖体を子どもたち一人ひとりに授ける司祭。そこにふらふらになりながらペドロが教会に入っくるがその場でひざまづき前のめりに顔面から倒れてしまう。

その夜、ロラはティンとティナの双子がペドロに何かをしたのではないかと思い、二人にそのことを尋ねるが、二人はなにもしていないという。

翌日、ロラの元に電話がかかってくる。

相手は昨日、教会で目があった女性であった。

そしてこの女性はペドロの母であった。

ベドロは今にも死にそうで、意識不明の重体であった。

警察はペドロが足を滑らせて石に頭を打ったと考えていたが、ペドロの母は、生徒たちが教会に向かう途中、ペドロとティンとティナの双子が最後列にいたことを知り、問題児でティンとティナの双子をことあるごとにいじめていたペドロとティンとティナの双子の間でなにかトラブルが起きたのではないかと考えロラに電話してきたのであった。

ペドロの母の話を聞きながら、ティンとティナの双子の仕業かもしれないと不安に駆られるロラ。

落雷の轟く中、ロラとティンとティナの双子の3人は一つのベッドに一緒に寝ていた。

不安に駆られたロラは翌日、ティンとティナの双子について詳しく聞くために修道院へ向かった。

しかし院長はティンとティナの双子には何も問題がないという。

しかも問題はティンとティナの双子にあるのでなくロラにあるという。

帰り際、院長はロラが深い闇の中にいて、光を見つけることが必要だと助言をする。

そしてロラの不安は何も解消されないままロラは修道院を後にする。

その夜、ロラはティンとティナの双子の聖書の中から恐ろしい2枚の絵を発見する。

その絵にはティンとティナの双子の手による愛犬クキ、ペドロの残虐な事件が描かれていた。

その絵を見た瞬間、ロラはショックを受けると同時に、ティンとティナの双子に対する不安は確信に変わった。

ロラはペドロの事件もティンとティナの双子によるものだと確信した。そしてアドルフォの帰宅を待っていた。

同僚と飲んでいたアドルフォは朝の4時になってようやく帰ってきた。

見つけた恐ろしい2枚の絵をアドルフォに見せ、ロラはティンとティナの双子がペドロを崖から突き落とし殺そうとしたのだいう。

そして絵を証拠に警察に通報すべきだというが。

アドルフォはペドロにいじめられてたのだからこのぐらいの絵を描いて当然だと主張する。

そして母親は子どもを信頼し、守るべきだともいう。翌朝、聖書と部屋の入り口の壁の十字架が消えていることに気がつき、大騒ぎをするティンとティナの双子。

ティンとティナの双子は滅びの天使が盗んだと思うのだが、実際は違った。犯人はロラであった。

ティンとティナの双子の神を信じてやまない行き過ぎたあまりの行為に聖書も十字架もスーツケースの中に封印してしまったのだった。

さらにティンとティナの双子が大人になるまで家では宗教を禁止にするとティンとティナの双子に告げる。

そしてもしこの約束を破ったら、修道院へ帰すという。ある朝、悪夢にうなされ目を覚ますロラ。

階下ではアドルフォとティンとティナの双子の3人は「飛行機ごっこ」をして盛り上がっていいた。

ロラを目にしたアドルフォとティンとティナの双子の3人は髪が抜け落ちたロラの異様な姿に驚く。

手で髪を梳くだけで髪がどんどん抜け落ちていく。

アドルフォは妊娠の時にはよくあるホルモンやストレスのせいだという。

しかしロラはティンとティナの双子のせいだという。

さらにいつもティンとティナの双子の味方をするアドルフォに不満をぶつけると同時にやりきれない気持ちでいっぱいになり自然と涙が溢れてくるロラ。

そんな中、ロラはペドロの母に電話をし、ペドロの容態を聞くが、3日前に死んだという。

ペドロの死によって、事件の真相は永遠の謎になってしまった。

その事実に呆然とするロラ。

ショックを受け、ティンとティナの双子に自分が罰を受けるのではないかと危惧するロラはアドルフォに今日の仕事を休むよう哀願をするが、それは無理な願いであった。

ロラはティンとティナの双子と距離を取り、話さないようにしていた。

翌朝、ロラが目を覚ますとロラの手はベッドに拘束されていた。

アドルフォの名を呼ぶが返事がない。

手を解くことができず、自由になれないロラ。

目の前には背中を向けたティンが立っていた。

階下のキッチンではティナがミルクに砂糖を入れていた。

本当に砂糖なのだろうか。

殺虫座ではないのだろうか。

ついにティンとティナの双子がロラを罰する時がきたのであろうか。

目の前のティンに紐を解くようにいうがティンは何も反応しないそこにミルクを手にティナが部屋に入ってきた。

ミルクに魔法の粉を入れたというティナ。

ティンはロラの義足を手に歌を歌いながら踊り始める。

そしてティナはロラに強引にミルクを飲ませようとするが、ロラが強く拒む中、ティンが注射器を持ってくる。

注射器にミルクを入れ、ロラの腹部に刺そうとする。

その瞬間、ロラの手の紐がほどけ片足でベッドを飛び降り、部屋の外へと逃げていく。

魔法の粉を毒だと思ったロラは冷蔵庫の中のものを全て冷蔵庫から投げ捨てる。

そこにティナの「マミー」と呼ぶ声が、ロラはキッチンにあった包丁を手にティンとティナの双子に向ける。

そこにはティンとティナの双子だけでなくアドルフォもいた。

そしてロラは破水をしてしまう。

ティナのいう魔法の粉は砂糖だった。

そしてティンとティナの双子はロラとお腹の赤ちゃんを気遣ってやったことのだというのだが。

このエピソードもまたティンとティナの双子の世間知らずで純粋さがゆえの出来事だったのだろうか。

本当にこのティンとティナの双子には悪意はなかったのだろうか。

病院のベッドにロラはいた。そして無事、男の子を出産した。

「弟にキスをしていいか」というティンにロラは不安を抱きながらも許可をする。

ティナは「いつ洗礼をするのか」と聞くが、本人に信仰を決めさせたいと思うロラは洗礼を受けないと答える。

しかしティンとティナの双子同様に洗礼は誰しもが受けるものと考えていたアドルフォは洗礼を受けるかどうかは多数決で決めようと言い出す。

結果は明らかだった。

民主化という新しい時代に向かっていたスペイン社会でロラは信仰の自由を、しかしアドルフォは多数決という民主主義のルールをここで悪用したのだった。

今後、アドルフォがロクでもない男だということが徐々に判明していくことになる。

ロラと赤ん坊は無事、退院した夏のある日、アドルフォが部屋の屋根に登りTVのアンテナの修理をしていた。

眩いばかりの陽光の降り注ぐ中、プールではしゃぐティンとティナの双子、ビールを手にTVでサッカー見ているアドルフォ。

ちなみにこのサッカーの試合だが、1982年のワールドカップ、スペイン大会のスペインVS西ドイツ戦である。

アドルフォのリクエストでオムレツを作ろうとするロラだが、卵が足ないことに気がつき、自宅の鶏小屋に卵を取りに行くロラ。

しかし冷蔵庫からロラがビールを取った時には冷蔵庫に卵はあったのだ。

誰かが冷蔵庫から卵を取り、ロラを鶏小屋に向かわせようとしたのだった。

そして鶏小屋の卵も数は少なかった。

仕組まれていたのだ。

そして決定的な恐ろしい事件が起こる。

鶏小屋に向かうロラを確認すると、ティンとティナの双子が動き出す。

赤ん坊に洗礼を受けさせようとするティンとティナの双子。

アドルフォはサッカー観戦に夢中でティンとティナの双子の声も行動も無視してしまう。

赤ん坊を連れ出し、プールで洗礼を受けさせようとするティンとティナの双子。

赤ん坊に洗礼を受けさせたい一心な想いだけで、ティンとティナの双子には全く悪意はなさそうなのだが。

ティナが聖書を読み上げ、ティンが赤ん坊の足を掴み、頭を下にした赤ん坊をプールの中へ入れる。

アドルフォはサッカーに夢中で全くティンとティナの双子に気がつかない。

プールの中に頭を入れられた赤ん坊は溺死寸前でしかも赤ん坊の足を掴むティンは赤ん坊の重さに耐えきれずプールの中へ落とす寸前だった。

そこにようやく卵を集めたロラが戻ってきた。

慌ててティンとティナの双子の元に走るロラ。

赤ん坊をティンから取り上げ、赤ん坊の背中を叩きながら、水を吐き出させようとする。

赤ん坊が鳴き声をあげた。

なんとか救われた。

ティンとティナの双子は洗礼を受けさせようとしたと説明するのだが、二人の頬にロラの平手が飛んだ。これに初めて気がつくアドルフォ。

さすがにいつもティンとティナの双子の味方であったアドルフォも怒り、ティンとティナの双子の大切な聖書を燃やしてしまう。

そしてティンとティナの双子を修道院へ帰してしまう。

赤ん坊の1歳の誕生日。

ロラとアドルフォ、赤ん坊の3人はレストランで誕生日を祝っていた。

修道院へ帰してしまったティンとティナの双子と同様に両親を幼い頃に失ってしまったロラはティンとティナの双子のことを心配し、自分を責めていた。

一方、ティンとティナの双子は就寝前のベッドで院長の言葉を聞いていた。

落雷の音が響く中、落雷の音は神の怒りだという。

そして裁きが行われる日が訪れるだろうと。

レストランで誕生日ケーキを食べながらロラはアドルフォに縫製の仕事をするという。

赤ん坊がぐずり始めるが、そんなことはおかまいなしのロラ。

赤ん坊の泣き声が徐々に大きくなる。

ロラに赤ん坊をあやすように催促するアドルフォ。

ロラはアドルフォに赤ん坊をあやすように告げる。

するとアドルフォは赤ん坊が苦手なのだという。

アドルフォは育児も満足にできないダメな父親の見本のような男であった。

このシーンもアドルフォという男の内面が垣間見られる印象的な場面だ。

レストランの帰り道、アドルフォはレストランでのロラの態度が我慢できなかったか、視界の悪い雨の中、ロラがスピードの出し過ぎを注意しても、猛スピードで車を走らせていた。

目の前に何かが飛び出してきた。

慌ててブレーキを踏むアドルフォ。事故寸前で車は止まった。

無事、帰宅をするロラとアドルフォと赤ん坊の3人。

赤ん坊を寝かしつけるロラは玄関のドアが風で開いたり閉まったりするバタンバタンという音を耳にする。

アドルフォは鍵を閉めたという。疲れたから先に寝るというロラにアドルフォは一緒にいるようにいう。

アドルフォの隣に座るロラ。

アドルフォは視聴者参加番組をTVを見ていた。

自分も出演してみようかというが、ロラは結婚指を外して手に持っていた。

それを見て、慌てるアドルフォ。

ロラは一言も話さない。

アドルフォはロラに「家に洋服、食べ物、息子まで君に与えた」という。

どこまでも傲慢な男であった。

アドルフォは必死にロラの気持ちに訴えるがロラの気持ちは変わらないように思えたが。

アドルフォは画面が砂嵐状態になったしまったTVの修理のために、家の屋根に向かう。

そしてロラは、結婚指輪を再び、指にはめる。赤ん坊の泣き声が聞こえる。

赤ん坊の様子を見に行こうとするが、途中で赤ん坊は泣き止んでしまい、再び、階下へ降りる。

そしてTVがきちんと映るようになったことをアドルフォに伝えるロラ。

しかし伝えた瞬間、再び、砂嵐状態に。部屋の奥からティンとティナの双子が「中国の皿回し」をした時の音楽が聞こえてくる。

ティンとティナの双子帰ってきたのかもしれないと考えるロラ。

閉めたはずなのに鍵が開いていた玄関のドアが開いていた理由も説明できる。

音楽の鳴る部屋に向かい、ティンとティナの双子を探すロラ。

しかしオーディオから大音響で歌がなっているだけで、そこには誰もいなかった。

突然、家の明かりが消える。

そして雷がり響く。

懐中電灯を手にティンとティナの双子を家中、探すロラ。

雷が鳴る。修道院の院長の言葉によれば雷は神の怒りだと、その雷が絶え間なく鳴り響いている。

屋根からロラの名前を呼ぶアドルフォの声が聞こえるが、すぐにその声はアドルフォの悲鳴に変わった。

そして屋根の上でアドルフォは炎に包まれていた。

なんとか救おうと必死にロラだったが、玄関の前に炎に包まれたアドルフォが現れる。

炎に包まれたアドルフォを救おうと毛布を探すロラ、しかし毛布が見つからない。

そうこうしていると炎に包まれたアドルフォは家の中に行ってきてソファの前で倒れてしまう。

大きな炎が上がる。

ロラが泣き叫ぶ中、炎は部屋じゅうに広がり、あっという間に家中に燃え広がっていく。

赤ん坊を救い出しにいくロラ。

しかしいるはずの場所に赤ん坊の姿がない。

錯乱状態寸前のロラは炎の広がる家中を探し回る。

しかし、見当たらない。

ベランダから大声で助けを求めるロラだったが、誰もロラの声には応えなかった。

そんな絶望の中、ロラは枕カバーを頭から被り、自らの首を絞め、神に願いを求める。

アドルフォは炎に包まれ、家中に炎が広がり、最愛の子どもは見つからない、こんな絶望的な状態では神を信じなかったロラも神にすがるしかなかった。

そして再び、赤ん坊を探すロラ。

赤ん坊の泣き声が聞こえる。

赤ん坊を見つけたロラは赤ん坊を愛おしそうに抱き寄せる。

ロラの願いは叶ったのだ。

炎に包まれたアドルフォの姿はアドルフォの手によった燃やされた聖書を彷彿させる。

聖書を焼いてしまった罪の償いのかもしれない。

雷は神の怒りであり、そして裁きは行われると言った修道院の院長の言葉が蘇ってくる。

これもティンとティナの双子の仕業なのかもしれない。

修道院からは歩いてもこれる距離なのだから。

難を逃れたロラと赤ん坊は翌日、病院にいた。病院のTVからはようやく成し遂げたスペイン民主化のニュースが報じられていた。

そこに修道院の院長が訪れる。

アドルフォの死因は落雷だという。

お悔やみを言う修院長。

そしてティンとティナの双子は昨晩は修道院にいたと言う。

院長はティンとティナの双子の仕業では決してないと言う。

そしてロラはティンとティナの双子の無実を信じることに。

アドルフォの葬儀の日、ティンとティナの双子はロラと一緒にいた。

ティンとティナの双子が初めて家に来た日にティナからプレゼントされた聖なるロザリオのネックレスをつけたロラは「アーメン」と祈り、本作品はエンディングを迎える。

■総合評価&あらすじ

「ティン&ティナ双子の祈り」のあらすじ

流産を経験して悲しみに暮れる若き夫婦は、修道院から双子を迎えて養子にすることに。だが、神様に異様に執着するこの子供達と暮らしはじめてから、不穏な事態が次々と起こるようになり…。

出典:NETFLIX

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