「ぼくケルプ」
ユニコーンには魔法の力があって、角から特別な力が出る事を教わっているシーンが、とっても不思議で面白いです。
さらにケルプは海に入る前に自然に角からあぶくが出て、いつもの海の中の様に顔の周りを覆う事ができたので、始まりで持った疑問は納得へと変わりました。
その後もユニコーンの事を教えてもらいに陸に上がり、ピクシーやジェニパーらと過ごしているシーンが面白いです。
雲に乗れたり、お菓子にスパークをかけると好きな味になったり、虹を出したりともう夢の世界の様です。
スパークがなかなか上手く出ないケルプも、自分流にがんばっていく事でみんなと打ち解けて行くのが良かったです。
これからケルプは、海と陸とで沢山の出会いと経験を積んで行くのが、カラフルなやさしい絵と共に楽しく観て行けます。
「ぼくケルプ」の伏線・考察・見どころについて解説します。
①ケルプってどんな子?
最初は海の仲間たちとのシーンで始まります。
イッカクの親子の一員として楽しく過ごしている様ですが、その親子とはどうも少し体つきが違っているようです。
角のような物が生えているのは一緒なのですが、ケルプにはヒレではなく4本の足としっぽがあるのはどうしてなのでしょうか?
でもそのイッカクの夫婦の事をパパ・ママと呼んでいるのでずっと親子として暮らしている感じです。
ケルプの首から上には空気の風船みたいなのがあるので、それで海の中でも生活できているのでしょう。
彼の今の生活になったのはどういった事情があったのか気になります。
②初めての陸地
きょうだいと離れて1人早い海流に乗ってしまったケルプは、海で迷子になってしまいます。
でもちょうど浅瀬に着いたケルプは、カニに誘われるよう初めて陸地に上がって行くシーンが面白いです。
なにせ初めて水の中ではない場所を歩くので、最初はヨタヨタしてしまう所がかわいいです。
転んだ拍子に顔の周りの空気の風船も壊れてしまいますが、どうやら普通に息ができる様です。
でも今度海に帰る時はどうなるのかなぁと気になります。
浅瀬から岩場に立つ自分とよく似た体をしていた者を見かけたので、ケルプは探しに行く事にします。
自分とそっくりなピクシーとジェニパーと出会い、自分はユニコーンだと教えられます。
③両親との会話
海に戻ったケルプが、心配して探しに来た家族と自分の事を相談するシーンに心があったかくなります。
両親はケルプの事に気づいていない訳ではなくて、最初からちゃんと理解していたのでした。
種類は違えども全然気にしてなくて、そのまんまのケルプをまるごと認めて家族として育てて来た事を伝えるのがとても良い感じです。
その時に、ケルプが「ぼくは海のユニコーン?陸のイッカク?」と聞くのもなかなか興味深かったです。