イギリスの大手テレビ局BBCの総指揮によって製作され、Netfilxのオリジナルドラマとして2020年に全世界に配信され、全8エピソードで完結しています。
日本より海外での評価
撮影は2018年8月頃にロンドンで始まり、2019年3月にイギリス南部ヘイスティングスや東京でも行われました。
2019年に英公共放送「BBC」で全世界公開に先駆けて放送され、好評価を獲得しました。その後2020年に公式にネットフィリックスから、公開され日英合作の犯罪サスペンスドラマとして注目を浴びました。
各メディアからは日英のドラマの中でも傑作だと評され、日本人キャストにも定評が集まりました。
あらすじ・概要
東京の刑事・森健三は、死亡したと思われていた弟・勇人を捜すためロンドンへ向かいます。勇人は暴力団組長の甥を殺害した容疑で告訴されており、さらに東京でギャング抗争が始まる恐れがありました。健三は弟が生きていて有罪であるかどうかを明らかにするため、縁も伝もないロンドンに向かいます。
健三は捜査をする中でイギリスの警視庁のサラ・ワイツマン警視や日本人のハーフで情報屋の青年ロドニー・ヤマグチと知り合います。ロンドンで勇人を探し出し、健三は捜査の末、ロンドンの犯罪地下組織の存在を知ることになります。
主なキャスト
- 森健三 役:平岳大(警視庁の刑事)
- 森勇人 役:窪塚洋介(健三の弟でヤクザの一員)
- 暴力団組長 福原役:本木雅弘
- 福原栄子 役:アンナ・サワイ(暴力団長の娘、勇人と密かに恋仲)
- サラ・ワイツマン役 :ケリー・マクドナルド(警視庁内部汚職を暴露したため警視庁内で疎外された刑事巡査)
- ロドニー・ヤマグチ役:ウィル・シャープ(ロンドンに住む麻薬中毒者であり、日本とイギリスのハーフでカリスマ的なレンタル少年)
などなど、多数の日本人キャストが共演しています。
国際的評価は高いにも関わらず、続編製作は中止
英国アカデミー賞でテレビ部門主演男優賞の候補に名を連ねていた平岳大や窪塚洋介という日本の実力派俳優の共演で話題となりました。
国際評論家からも、異例の高評価を獲得したにも関わらず、続編製作においては、その予算や構成などの問題により、製作会社であるBBC2は中止を決めた模様です。
感想
ロンドンと東京という国境を跨いだヤクザ映画として、イギリスの文化や恋愛、日本のカタギや家族関係、ヤクザと警察の絡みあった関係性などのストーリー展開には圧巻でした。
演出もとてもスタイリッシュで、ダークな映像美と、イギリス人と日本人を中心とした配役が絶妙にマッチしていました。イギリスの製作によって撮影されているためか、日本人の出演者のミステリアスさと、独特の存在感が多彩な映像表現で映し出されています。
最後まで、森兄弟はどうなってしまうのか、気になる展開で一気見間違いなしです。