心温まるロマンスと感動的な物語を紡ぐ、2017年公開の日本映画『50回目のファーストキス』は、アダム・サンドラーとドリュー・バリモア主演のアメリカ映画「50 First Dates」（2004年）のリメイク版です。
この映画は、短期記憶障害を抱えるヒロインと、彼女に毎日恋をすることを決意した男性の奮闘を描いています。
主演の山田孝之と長澤まさみが、忘れられない愛の物語を繊細かつ情熱的に演じています。
『50回目のファーストキス』は、記憶を超えた愛の力を描く、感動的なラブストーリーです。
出演: 山田孝之, 長澤まさみ, ムロツヨシ, 勝矢, 仲野太賀, 山崎紘菜, 大和田伸也, 佐藤二朗
映画は、海洋生物学者の大輔（山田孝之）が、短期記憶障害を持つ女性、瑠衣（長澤まさみ）と恋に落ちる物語です。
瑠衣は、過去の事故により、新しい記憶が一晩でリセットされてしまう状態になっています。
大輔は、毎日瑠衣にアプローチし、彼女が自分を覚えていなくても、毎日彼女と恋に落ちるよう努力します。
この映画は、愛の力と記憶の重要性を描いたロマンティックなストーリーであり、ハートフルで感動的なシーンが多く、観客に感動を与える作品となっています。
また、リメイクであるにもかかわらず、日本の文化と風景を取り入れ、オリジナルの魅力を保ちつつ独自の解釈が加えられています。
50回目のファーストキス：車
主人公の大輔と瑠衣、それぞれが劇中で乗っている車に注目です。
結構車のシーンが沢山出てくるので、車好きの方にもおススメですね。
ハワイでツアーガイドをしている大輔は、白のエスカレードに乗っています。
前半の彼はツアー客と一夜限りのお付き合いもしちゃうプレイボーイ風で、それは自身の研究のために恋愛している暇はないと豪語しているからなのでした。
でも乗っている車ってその人を表していると私は思うので、そのカチッとした車体を見ていると意外と彼は気骨のある青年なのでは？と期待感を持って観ていました。
一晩寝ると前日までの短期記憶が無くなってしまう瑠衣と出会ってからの彼を見ていると、その事を徐々に実感していきました。
一方の瑠衣の方は、ちょっとレトロな感じのフォードの黄色いプロンコに乗っています。
車高が高めなのも、スタイルの良い特に足の長い彼女にはピッタリです。
ドアには白いユリの花が描かれているのも可愛いですね。
中盤での景色の良い１本道でお互いが車ですれ違って、大輔は根気よく毎回初めて出会うという事を繰り返して行くのも、車を介してほのぼのとして笑えるシーンでもあります。
50回目のファーストキス:石
大輔がハワイの新しいパワースポットにしようとある石像を設計します。
食堂主のウーラは大輔の親友で、島の石職人に作ってもらって一緒に設置します。
それが”真実の口”の様に口に手を入れると「ハメー」ってしゃべるのが笑えます。
ウーラ役のムロツヨシさんがゆる～い笑いを各所に振りまいてくれているのが良いですね。
50回目のファーストキス:病気
瑠衣が次の日になるとみごとに記憶が消えているのにビックリしますが、それが実話に基づいて作られているとの事で、そんな病気があるのだという事実にも驚かされます。
ドクターが瑠衣の症状を説明するのに「左の側頭葉を事故で損傷して・・・ゴールドフィールド症候群」だと言っています。
その病名は創作されたものですが、短期記憶喪失障がい(前向性健忘)というのは本当にある症状なのです。
また、劇中に入院患者で10秒しか記憶が持たない男性が出てきたりもします。
瑠衣より相当に症状が重そうです。
そんな人が本当に実在するのかと気になって調べてみましたら、なんと日本にも7秒程しか記憶が持たない人たちもいて、劇中の10秒の彼も決して創作ではない事に驚愕してしまいます。
ある人は毎回の行動をびっしりとメモに取りながら生きていて、それが大切な”記憶の入れ物”となっている様です。
瑠衣もまた大輔から記録ビデオを渡され、家族が触れさせてこなかった本当の現実などに涙しながら観て行くのが印象的でした。
50回目のファーストキス：ネトフリ
５０回目のファーストキスはネットフリックスでも現在配信中ですが、動画は配信終了することもありますので配信サイトにて確認が必要です。
50回目のファーストキス：元祖
アダム・サンドラーとドリュー・バリモアの2004年の『50回目のファーストキス』の方が評価は高いので、日本版見てよかった方はぜひ見てくださいね！
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