韓国で大ヒットしたクライム・サスペンス『チェイサー』

韓国では観客動員数500万人以上を記録し、大鐘賞の作品、監督、主演男優賞など6部門に輝いた人気作品のご紹介です。L・ディカプリオ製作によるハリウッドリメイクも決定しています。

目次

あらすじ

デリヘルを経営する元刑事ジュンホの元から、女たちが相次いで失踪します。

時を同じくして街では連続猟奇殺人事件が勃発。ジュンホは、女たちが残した携帯電話の番号から客の一人ヨンミンに辿り着きます…

「女たちは俺が殺した。そして最後の女はまだ生きている。」

捕らえられたヨンミンはあっけなく自供しますが、証拠不十分で再び街に解き放たれてしまいます。

警察すらも愚弄される中、ジュンホだけは囚われた女の命を救うために、夜の街を猛然と走り続けます…

キャスト

監督・脚本

ナ・ホンジン

出演

キム・ユンソク
ハ・ジョンウ
ソ・ヨンヒ

音楽

キム・ジュンソク
チェ・ヨンナク

各種映画賞を総なめ

2004年にソウルで起きた風俗嬢や高齢者の連続殺人事件をモチーフにした今作を、ナ・ホンジン監督は事件の2ヶ月後から準備を始めたといいます。

スター俳優を起用せず低予算で製作され、ゲリラ的に撮影されたシーンも多いせいか、圧倒的な生々しさと緊張感で迫ってくる作品です。韓国では口コミで評判が広がり、昨年500万人以上の動員を記録、年間興行成績で2位を獲得しました。大鐘賞など各種の映画賞を総なめ、大韓民国映画大賞では作品賞を含む7部門を受賞しました。

感想

街に放たれたシリアルキラーとの息を呑む追走劇がハラハラドキドキを感じさせてくれます。

残酷なシーンも多いですが、画面から目が離せません!カンヌで注目され、レオナルド・ディカプリオ&ワーナーブラザースが速攻でリメイク権を獲得したのも納得の作品といえます。

イメージとしてはとにかく強烈です。血に弱い人には1ミリもオススメできないが傑作といえるでしょう。ポン・ジュノ監督の『殺人の追憶』同様、良い意味でイライラし続けること間違いなしです。これを新人監督が撮ったとはとても思えません。ぜひ一度ご覧下さい!

 

 

この記事を書いた人

目次