君に読む物語が嫌いと言われる理由とは?あらすじと評価から考察

君に読む物語が嫌いと言われる理由とは?あらすじと評価から考察

2005年に日本で公開されたアメリカの恋愛映画「君に読む物語」は、1996年に発売された小説をもとに映画化された作品です。全米では公開後高い観客数を獲得していますが、日本で公開されたときには評判がよくありませんでした。嫌いと言われている理由とは何なのでしょうか。あらすじと視聴者の評価から嫌いといわれる理由について解説していこうと思います。

目次

君に読む物語のあらすじ

ある養護施設で老男デュークは、ノートに書かれた物語を認知症を患った老婦人に読み聞かせます。物語は1940年のアメリカ南部シーブルックが舞台です。ある夏裕福な家族と別荘にやってきた17歳のアリーは、木材店で働く青年ノアと恋に落ちます。恋人同士になった二人ですが、アリーの両親は反対しアリーを強引に実家に連れ戻し、ノアとの連絡が途絶え二人はそれぞれ違う人生を歩み始めます。

君に読む物語のあらすじ:再会した二人

アリーは弁護士のロンと婚約が決まり、ノアは徴兵から帰還後父親が買い取った屋敷を改装しながらアリーとの再会を待ち望んでいました。結婚式の準備をしていたアリーは新聞に載っていたノアを目にし、ノアのもとを訪ねます。再会した二人はであったころの気持ちが蘇りますが、母親はかつて自身が駆け落ちしていたことを話し始めました。ノアの手紙を読み本当の気持ちをロンに打ち明けアリーはノアの元へ戻っていきます。

君に読む物語のあらすじ:二人のその後

作品の終盤養護施設では、高齢になったアリーが重度の認知症を患っていることが明かされます。デュークはアリーの幻想で実際にはノアであることが明らかになり、アリーを驚かせないように職員のふりをしていたのです。記憶が薄れていくアリーに、ノアは毎日本を読んであげるという約束をします。しかしアリーの認知症は重症になり、ノアも心臓発作を起こしてしまうのです。回復の見込みがないにもかかわらずノアはアリーの部屋に忍び込み二人はキスをし、手をつないだまま亡くなってしまいました。

君に読む物語が嫌いといわれる理由は?

純愛映画である君に読む物語は、この映画を視聴した年齢層の日本人には違和感があったのだと考えられます。物語の時代背景や二人のお家柄問題、親が反対する若気の至り的な恋愛模様には男性は特に響かなかったようです。さらにアリーが非の打ち所がないロンよりも短い期間付き合っただけのノアを選んだことにも納得がいかなかった人も多いのではないでしょうか。

君に読む物語を見た人の評価

実際にここからは君に読む物語を見た人が嫌いだというレビューについて紹介していこうと思います。多く見られたのは「ロンがノア達肉体労働者を小馬鹿にするような嫌な奴だったらスカッとするけど良いやつで可哀想だった」とノアとアリーに共感する声ではなくロンに同情する声でした。最終的に結ばれる二人ですが、二人の家族模様については詳しい解説がされていないことにも疑問を持つ人もいるようです。

君に読む物語を見た人の良い評価

君に読む物語を見た人の嫌いだという評価はあるものの、二人の男女の純愛を描き最後には幸せそうに寄り添う二人の姿に感動する人も多かったそうです。かつて愛し合っていた二人が困難に挫けそうになりながらも、変わらない一途な思いを受けて再び愛し合う姿に共感する人や、憧れを抱く人もまたいたそうです。名作として今もなお人気の高い作品であることは間違いありません。作品のストーリーがよすぎるあまり辛すぎて嫌いになりそうだという声もあるようです。

まとめ

「君に読む物語」は戦争時代を背景にしたドラマであり、アリーとノアの生涯をかけたラブストーリーです。数々の映画関連の賞を獲得し、名作恋愛映画だということは否めないほど定評があります。しかしその設定やストーリー展開がゆえにlayne.jpにあるようなゴシップ好きの日本人にはあまり響かなかったのかもしれません。生涯をかけていたのに婚約者が登場したり、その婚約者には否定的な部分がなかったりすることなど納得しにくい部分もあったのではないかと考えられます。

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