概要
2024年日本、ゴジラ生誕70周年記念作品。通算30作目となります。2023年11月公開の「ゴジラ ー1.0」をモノクロ化した映画です。モノクロ化するにあたって新たにコントラストなど微調整がされています。
監督と脚本は、山崎貴巨匠です。第96回アカデミー賞では邦画・アジア映画史上初の視覚効果賞を受賞しました。
あらすじ
1945年太平洋戦争末期。特攻で出撃した敷島少尉はゼロ戦が故障したため大戸島守備隊基地に不時着。その夜、恐竜のような巨大生物ゴジラが海から上陸し基地を破壊し始めます。ゼロ戦の機銃でゴジラを掃射するよう整備兵から頼まれるが敷島は打つことが出来なく後悔する心の傷になりました。
自宅のあった東京は焼け野原で両親も自宅も失われて呆然としていた闇市で、明子を抱えた典子と出会いやがて3人で暮らすようになります。敷島は生活費を稼ぐため機雷撤去のため特設掃海艇に乗り込み秋津艇長と野田と知り合うことになります。
やがて敷島は掃海艇の仲間たちとゴジラに立ち向かうことになるのですが…
キャスト
敷島 浩一（しきしま こういち） ‐ 神木隆之介
元・海軍航空隊の少尉で特攻隊員の帰還兵。生活費を稼ぐため特設掃海艇に乗り込むことになり秋津たちと知り合います。
大石 典子（おおいし のりこ） － 浜辺美波
両親を空襲で失います。見知らぬ女性から明子を託され育てています。
秋津淸治 （ あきつ せいじ） － 佐々木蔵之介
機雷除去用の特設掃海艇・新生丸の艇長。竹を割ったような性格です。
太田澄子 （おおた すみこ） － 安藤サクラ
お隣さん。たびたび明子の面倒を見てもらいます。
野田健治 （ のだ けんじ） ‐ 吉岡秀隆
元海軍技術士官。ゴジラを殲滅するため海神作戦を立案します。
見どころ
ゴジラ映画の真骨頂は圧倒的な破壊力
終戦後の日本に上陸するゴジラ。空襲を免れたにもかかわらずゴジラに破壊され尽くす銀座。運悪く乗っていた電車がゴジラに脱線させられゴジラに持ち上げられた車両に乗っていた典子の運命はどうなるのか？
モノクロとカラーとでは印象が激変！
1954年公開された第1作「ゴジラ」と翌年公開された「ゴジラの逆襲」モノクロ映画でした。カラーからモノクロ化されると印象が変わり、焼け野原となった東京の風景などより陰惨で悲惨な様子が伺えます。カラー版を最初に観られた方は、味変としてーｃ（マイナスカラー）の鑑賞をお勧めします。
極地戦闘機振電登場！
大戦末期に本土防空用に開発中だった極地戦闘機振電。終戦の日までＢ－２９を迎撃するために試験飛行中でした。戦闘機マニアならゴジラ －１で振電に会えたことに驚いたことでしょう。敷島は果たせなかった特攻の無念をここで晴らそうと振電でゴジラを追い詰めます。
海神作戦
野田が提案したゴジラ殲滅作戦「海神作戦」。自衛隊も存在していない戦後間もない時期でアメリカ軍の助けもないなかで、旧日本軍の軍人たちが集まりゴジラ殲滅作戦を展開します。第1作でオキシジェン・デストロイヤーを使いゴジラを葬り去った芹沢博士を彷彿させる趣があります。
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