奇才ウェス・アンダーソン監督・脚本家が製作した注目の第10作目で、斬新で美しい、本気で楽しい映画を探している人には至福の作品です。
2021年に本土アメリカで公開されるも大ヒットを出し、日本では2022年に公開されています。
それぞれのプロローグと豪華キャスト
・アーサー・ハウイッツァー・Jr: ビル・マーレイ、雑誌「ザ・フレンチ・ディスパッチ」の編集長。
「自転車レポート」
*オーウェン・ウィルソン: 旅行作家でフランス派遣記者のハーブサン・サゼラック役
「確固たる(コンクリートの)名作」
・ベニチオ・デル・トロ : 投獄された芸術家モーゼス・ローゼンターラー。
・ティルダ・スウィントン: 記者JKL・ベレンセン役
・レア・セドゥ:刑務所の看守でローゼンターラーのミューズであるシモーヌ役
・ロイス・スミス :美術品収集家マウ・クランペット役
・エイドリアン・ブロディ:美術商ジュリアン・カダージオ役
など
「宣言書の改定」
・フランシス・マクドーマンド:ルシンダ・クレメンツ記役
・ティモシー・シャラメ:学生革命家ゼフィレッリ役
・クリストフ・ヴァルツ:B一家の友人、ポール・デュヴァル
など
「警察署長の食事室」
・ジェフリー・ライト:祖国を追われたローバック・ライト役、食品ジャーナリスト
・ウィレム・デフォー:囚人で裏社会の会計士アルバート役
・エドワード・ノートン:誘拐犯の首席運転手ジョー・ルフェーブル役
・シアーシャ・ローナン:ショーガール、誘拐犯のメンバー
など
「死亡記事」
・エリザベス・モス:同窓生。フランス派遣スタッフのコピー編集者
・ジェイソン・シュワルツマン:漫画家でフランス派遣スタッフのヘルメス・ジョーンズ役
など、「フレンチ・ディズパッチ」誌の編集者たち
序盤
架空の街にある出版社の創刊「フレンチ・ディスパッチ」誌には、個性と才能豊かな編集部員が集まっていました。様々なテーマを専門にし、国際的な記事が人気だったが、編集長が急死し、遺言書によって廃刊が決まります。独特な記事を投稿したい編集部員たちは、それぞの想いから最後の投稿をすることになります。
オムニバス映像で送るコミカルな演出と、編集部が解散するまでをエピソードごとに描かれています。
概要
アメリカの老舗週刊雑誌「ザ・ニューヨーカー」をモデルにし、制作された本作は、従来のジャーナリズムの移り変わりや、時代と共に訪れる風潮の節目をコメディ感満載で描かれています。
カンヌ国際映画祭で上映され、一般に公開後、大反響をよび、多数の賞やアカデミー賞を受賞しています。
感想
正直、観ないとわからないような面白さと映像美に魅了されるオシャレなコメディ映画です。出演者の個性的な演技も最高に見応えがあり、一風変わった映画として十分に楽しめました。
モノクロ映像と鮮やかでレトロ感漂う色彩を用いた映像技術も圧巻で、監督らしいこだわりが伺えます。また、本作で配役されている豪華キャストにも好評価が高く、上映時間約1時間半弱、映画の世界に吸い込まれてしまうような世界観の作品でした。