「シャイニング」の血の洪水の意味は?双子の女の子の正体も解説!

「シャイニング」の血の洪水の意味は?双子の女の子の正体も解説!

1980年に公開された映画「シャイニング」はホラー映画でも有名な作品で、映画監督のスタンリー・キューブリックさんによるものです。有名な作品として「時計仕掛けのオレンジ」や「バリー・リンドン」などがあります。シャイニングは近年のホラー映画のような音や幽霊などで驚かせるのではなく、恐怖感を感じさせる内容のものです。そんなシャイニングの血の洪水の意味や双子の女の子の正体について今回は解説していきたいと思います。

目次

シャイニングの血の洪水の意味は?

シャイニングは作中で様々な怖いシーンが存在しますが、その中でも有名なのが血の洪水と呼ばれるシーンです。主人公の妻であるウェンディがホテルの中を歩いている時、エレベーターのドアが開いてそこから大量の血がまるで洪水のように流れてくるというシーンがあります。これは息子のダニーが最初から繰り返し見ていた光景で、この血の洪水の意味について様々な意見が挙げられています。

過去の惨劇が引き起こしたもの

シャイニングのシーンは解釈が曖昧になるような描写が非常に多いのですが、血の洪水もまた様々な意味を持つと言われています。ホテルでは過去に数々の暴力事件や惨劇が起きており、この惨劇を血の洪水によって視覚的に感じるようになっているのではないかと言われているようです。つまり血の洪水は実際には流れておらず、幻のように見えたのではないかと考えられています。

ジャックの精神状態の異常や危機感

ホテルについてからジャックの精神が崩壊していったことや、ジャックが家族を襲うことから家族に危機感が現れたことにより血の洪水が精神の異常性を意味しているのではないかと言われています。シャイニングでは物語の途中からジャックの異常さと家族の恐怖が描かれていますが、これを視覚的に表すために血の洪水のシーンを作ったのではないかと言われているようです。

現実と幻の境界がわからなくなる

シャイニングのシーンである血の洪水は現実とするのであればあまりにも禍々しく、幻とするのであれば異常であると不安を与える意味のある描写です。そんな現実と幻を曖昧にするようなシーンを描くことで、恐怖を感じる際に現実と幻の境界が曖昧になる瞬間を象徴しているようにも感じられます。監督は血の洪水のシーンを描くことで観客の不安を刺激する心理的なインパクトを残しています。

双子の女の子の正体は?

シャイニングにおいて血の洪水とともに有名なのが双子の女の子の正体に関する考察です。作品の中で双子の女の子はオーバールックホテルの廊下に突然現れ、ダニーに一緒に遊ぼうと誘います。双子の女の子の正体は過去にホテルで殺された姉妹の亡霊であるといえます。これは過去の惨劇を意味しており、作品の不穏さを表しているといわれているのです。

過去の惨劇を直接的に体現

シャイニングでは血の洪水とは異なり、双子の女の子は様々なシーンで登場します。これは彼女たちが過去に元管理人であった父親に、斧で殺されたということを直接的に意味する存在であることがわかります。このように視覚的な恐怖はシャイニング以降恐怖の象徴としてオマージュされるほど、印象に残っているのではないでしょうか。

まとめ

今回はホラー映画として様々な印象的なシーンを生み出したシャイニングの血の洪水の意味や双子の女の子の正体について解説していきました。今でも印象深く話題にもなる血の洪水の意味は様々な意見が上がっており、確かな解釈は発表されていません。まだ本作品を観たことがないiris-log.comの30代女子の読者の皆様、今回紹介したシャイニングのシーンが気になった方は、是非映画を見て自分なりの解釈を見つけてみてください。

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