今回は、「死霊館シリーズ」や「ソウ」など数々のホラー映画を生み出してきたジェームズ・ワン監督の今までにないホラー映画『マリグナント 狂暴な悪夢』を紹介します!
あらすじ
主人公のマディソンは夫のデレクと2人暮らしで、妊娠するも複数回流産していました。再び妊娠しますが、デレクと口論になり突き飛ばされ、頭を壁に打ち付けて倒れてしまいます。
その晩にデレクは何者かによって殺害され、マディソンは殺害される瞬間をなぜか目撃することになります。
その日を境に、夢の中で殺人現場を疑似体験するように…。
義理の妹、シドニーとともに自身の過去に原因があるのではと考え辿っていくと、実は双子で「ガブリエル」という兄弟がいた事実が明らかになります。
一方で、警察は殺人事件についていくつも知っているマディソンを疑います。
ガブリエルがどこにいるのか、彼女とガブリエルの謎が明らかになるとき、さらなる恐怖の幕が上がるのです。
キャスト
登場人物とキャストを紹介します!
登場人物は多くないものの、個性あふれるキャラクターがたくさん登場しているので気になった人が誰なのかチェックしてみてください!
大スターと呼ばれるような俳優陣ではないかもしれませんが映画好きなら「見たことある!」となる俳優さんがいるかもしれません。
マディソン・ミッチェル(アナベル・ウォーリス)
ある日を境に殺人の犯行を悪夢で見るようになってしまった主人公。幼少期に養子に迎えられたが、それ以前の記憶はなく過去に何かあったと思われる。
シドニー・レイク(マディー・ハッソン)
マディソンの義理の妹。血縁関係はないが、マディソンのことを慕っており、大切に思っている。マディソンとガブリエルについて真実を知るため行動する勇気ある女性。
デレク・ミッチェル(ジェイク・アベル)
マディソンの夫。マディソンと口論になった際に、マディソンを突き飛ばしケガをさせた。その後何者かによって殺害される。
ケコア・ショウ刑事(ジョージ・ヤング)
マディソンが見た殺人事件の取り調べ・捜索を担当している刑事。
ガブリエル(声:レイ・チェイス)
殺人を繰り返し行っている犯人。マディソンとの間には重大な秘密がある。
見どころ① ビジュアルと雰囲気
本作品は、映像のカラートーンが暗く、不気味な雰囲気をものすごく醸し出しています。その中で「赤色」は明るめで鮮明な色合いにすることで際立たせていると思われます。
暗く不気味な雰囲気に、鮮明な赤が表れると人は恐怖を感じやすいので視覚効果はとても計算されていますね。
殺人の犯行現場のシーンでは、観客とマディソンが同じ視点で見ているような演出になっているので、より恐怖感を味わうことができます。
人を殺す方法での恐怖というよりも、何が起きているかわからないという、マディソンの信条とリンクするような演出でドキドキハラハラします!
見どころ② ホラー映画なのに怖くない⁉
本作品は、ホラー映画のため「グロテスク」な映像表現が多く使われております。しかも、日本では【R-18 +】指定映画とされています。
ホラー映画では年齢制限が設けられていることは珍しくありませんが、大抵は【R-15 +】指定であることがほとんどです。
このことからも、『マリグナント』のグロテスクな表現が多いのではと予想できますね。
殺人のシーンがグロテスクだったのは言うまでもありませんが、ガブリエルがマディソンの体をのっとって動き始めるシーンが一番グロテスクです。
というのも、ガブリエルは、マディソンの後頭部に存在しており、髪の毛をかき分けて顔をあらわにします。すなわち、体も背面が前になります。そのため、ガブリエルが動き始める時には、関節があらぬ方向に曲がり、四足歩行のような状態で進むのです。関節が「ボキッ」となる音も相まってとてもグロかったです…。
見どころ③ 衝撃のラスト
連続殺人犯であるガブリエルの正体が明らかになってから、物語はホラー映画というよりも、アクション映画のような雰囲気になります。
「え?なんで?」と思う人もいると思いますが、実は「アクアマン」や「ワイルドスピード」の監督を務めたジェームズ・ワン監督が手掛けた作品なので納得できます。
謎が解けた後はとにかく、ガブリエルをどのようにして捕まえるか、倒すのかということに焦点を当てたストーリーなので怖さはほぼありません!
そして最後物語が解決して見終わるころには、「この映画はハートフルな家族のきずなを描いた物語だった」と思うことでしょう!
ホラー映画で途中からアクション映画なのに⁉となりますが、見たらきっとわかります。
ホラー映画というジャンルの中でも変わった作品となっていますので是非見てみてください!