カメラを止めるな!は何がすごいの?ネタバレや評判を解説!

カメラを止めるな!は何がすごいの?ネタバレや評判を解説!

※当サイトは、海外在住者の方に向けて情報を発信しています。

映画「カメラを止めるな!」はSNSでの口コミがきっかけとなり、低予算の作品でありながら大ヒットを記録した作品です。映画賞を数々受賞し2018年の邦画興行収入ランキングで7位となり、無名の新人監督と俳優陣たちが作った作品には様々な話題となる部分があります。「カメラを止めるな!」は何がすごいのか今回はネタバレを含めながら、実際の評判なども紹介していきましょう。

目次

カメラを止めるな!は何がすごいの?

「カメラを止めるな!」は何がすごいのかについては様々な要因があり、そのどれもが話題になったことです。まず「カメラを止めるな!」が話題となったきっかけは、冒頭の37分間をワンカットで撮影された撮影方法がきっかけといえます。作品の後半では撮影の裏側を描き、作品の展開の斬新さに観客から大きな驚きの声が多くあがったようです。そして作品をみた観客の口コミによって小規模だったのが、全国規模へとつながったのではないでしょうか。

作品の構造がすごい

「カメラを止めるな!」はワンカットの部分だけで見ると、ただのゾンビ映画に見えるため新しさはありません。しかし実はゾンビ映画を撮っている人たちの映画であることが物語の後半で切り替わり、最終的にはゾンビ映画を撮っていたら本当にゾンビが出てくる映画という構造になっています。このように構造が変わっていくことの斬新さに感動した人も多く、細かな作品づくりも高評価を得ているようです。

伏線回収の演出がすごい

「カメラを止めるな!」のワンカットのシーンで随所に不安になってしまうような場面があります。しかしこれは映画後半で撮影中のトラブルであったことが明らかになるのです。突如変わったカメラワークや意味深に感じるのに意味がなかったカットなど、恐怖に感じるシーンが実際にはギャグとして回収されるところが観客には面白かったといわれています。これらの演出も監督の凄さであるといえるのではないでしょうか。

俳優陣と制作スタッフがすごい

「カメラを止めるな!」の何がすごいかについてワンカットだけが評価されがちですが、何よりも37分のワンカットを行える俳優陣の完成度の高さも素晴らしいことだと思います。失敗できないアクションシーンを失敗せずに行えるだけでなく、カットや演出が計算し尽くされているこだわりなど監督をはじめとする制作側の完成度も高いです。

自主制作映画あるあるがすごい

「カメラを止めるな!」は予算300万ほどで制作された映画で、自主制作映画ならではの苦労が作品から感じられます。俳優陣についても知名度のある俳優などで広報したわけでもなく、監督についても無名といわれていたようです。そのためお金も人も少ない状態で作られた作品だからこその熱量がすごいといわれています。映画を撮る人たちを描いた作品は映画好きだけでなく、自らも映画を撮る人にも心を動かしたようです。

カメラを止めるな!とは

2017年に公開された「カメラを止めるな!」は監督上田慎一郎さんが手がけた作品で、主要キャストは濱津隆之さん、真魚さん、秋山ゆずきさんです。監督が二段構えの構造の小演劇を見たことがきっかけとなり、ENBUゼミナールに参加し12人の役者とワークショップを行ってクランクインしました。当初は制作元のENBUゼミナールが配給をおこなっていましたが、SNSで話題になり全国累計上映館数は353館で222万人を動員しています。

カメラを止めるな!のあらすじ

ストーリー前半では郊外の廃墟でゾンビものの自主映画を撮影しており、その建物では日本軍がかつて死体を蘇らせる実験をしていたという都市伝説がありました。クライマックスの撮影中にヒロイン役の女優の演技に恐怖感が足りないと、禁忌のサインを建物に描いてしまいカメラマンがゾンビと化してしまうのです。しかし監督はカメラを止めないと叫び、ヒロインはゾンビ化した恋人や生身の監督さえも刃を振り下ろし、最後には返り血で濡れた顔で空を見上げます。

劇中劇であり撮影の裏側を描く

ストーリーの後半では放送の1ヶ月前に戻り監督が番組を引き受けるところから始まっていきます。俳優陣はアイドル女優や理屈っぽいイケメン男優など癖のある役者ばかりで、放送事故を起こさないようにリハーサルを重ね本番を迎えるのです。本番当日交通事故で役者が到着せず、監督が代役をすることになったりカメラマンなどが勝手な行動を取ったりとトラブルが続いていきます。

ラストシーンと家族の思い出

様々なトラブルをなんとかしながら撮影を続けていた監督でしたが、屋上のラストシーンではカメラクレーンが破損するというトラブルが起きてしまうのです。しかし娘の機転によってスタッフと役者たちが人間ピラミッドを組んでその頂上で娘がカメラを構えるハイアングルカットで撮影を終えます。かつて監督の娘にカメラを渡して肩車をした時のことを、台本の裏に貼っていた家族写真を見て思い出した娘が思いついたことだったのです。

著名人による評価

「カメラを止めるな!」は様々な著名人からも高い評価を得ており、役所広司さんや斎藤工さん、木村拓哉さんなどが、普段自分たちがやっている現場の情熱や嫌な部分を全部伝えてくれているありがたい作品だったといわれています。他にも声優や同じ映画監督からも高い評価を得ており、面白い映画を作るために重きを置くべきはお金でも有名な俳優でもなくセンスと情熱であることが立証されたようだったというコメントもあるようです。さらに海外のホラー作品を手掛ける監督などにも最高の映画の一つといわれています。

まとめ

今回は「カメラを止めるな!」の 何がすごいのかについて詳しく解説していきながら、実際に作品を見た感想などについても紹介していきました。低予算と無名の監督と役者によって制作された「カメラを止めるな!」は様々な観客の心に残る作品となっています。それだけでなく同じ制作側の著名人にも大きな影響を与えた作品として、国外でも高い評価を得ているようです。現在一部の配信サイトで視聴することができるので、気になった方は是非見てみてください。

目次