スターウォーズファンから根強い人気を誇っている悪役として知られるダースモールが、復活していたことは多くの人の話題となりました。3部作の第1弾で登場したダースモールがスピンオフの映画「ハン・ソロ」で再登場しましたが、おかしいといわれる感想が多くみられます。そこで今回はダースモールの復活について詳しく解説していきながら、スピンオフでの疑問視されている部分についても解説していきましょう。
ダースモールは復活していた?
ダースモールの復活は映画本編では描かれておらず、アニメシリーズやスピンオフ作品で描かれているようです。ダースモールは「ファントム・メナス」でオビ=ワンに胴体を真っ二つにされ、奈落に落ちていき当時は死亡したとされています。しかし「スターウォーズ:クローン・ウォーズ」というアニメでダースモールが生きていたことがわかるのです。奈落に落ち死亡したとされていたダースモールは姿が変わっているものの生きていました。
アニメシリーズで生存が発覚
ダースモールの復活はアニメシリーズで描かれており、奈落の底で下半身を失い自作した蜘蛛の脚をつけ狂気と憎悪に囚われていました。そんな彼を見つけ出したのがナイトシスターの魔女、マザー・タルジンの命で動いていた弟のサヴァージ・オプレスでした。マザー・タルジンはダースモールの精神を修復し、ダースモールは復活を果たし復讐を誓うことになります。
ダースモールは復讐を誓う
ダースモールは復活を果たし、自身を破滅させたオビ=ワンへの復讐を誓い弟のサヴァージと一緒に行動します。二人は傭兵として惑星を襲撃しながら力を集めていき、犯罪シンジケートを支配していくのです。そしてマンダロア星系の「デス・ウォッチ」と同盟を組み、政権を奪取し銀河裏社会の支配者となります。支配者となったダースモールですが、復讐を果たすためにオビ=ワンを探し続けるのです。
再会と裏切り
マンダロアの戦いでオビ=ワンと再会したダースモールは、復讐を果たそうとオビ=ワンの愛するサーティン侯爵夫人を人質にとります。しかしオビ=ワンは怒りに飲み込まれることはなく、ダースモールを打ち破り復讐を果たせなかったダースモールは逃亡するのです。ダースモールは自分を弟子としていたダース・シディアスと再会しますが、弟のサヴァージを殺され自らも拷問を受けてしまいます。
映画「ハン・ソロ」へとつながる
ダースモールは復活を果たしますが、銀河の裏社会で影の帝王として生きることを決意します。クリムゾン・ドーンという巨大犯罪組織の頂点に立ち、映画「ハン・ソロ」のラストでヒロインのキーラがホログラムで呼び出した人物として登場するのです。赤い肌に黒い刺青で二本の角と、ダブルライトセーバーという姿でダースモールは復活します。銀河帝国とシスの体制に背を向け、自分なりの支配を目指している姿が描かれているのです。
反乱者で老いた姿で再登場
スピンオフ作品で復活したダースモールは、「反乱者たち」で老いた姿で登場しますが復讐心は消えていませんでした。ダースモールは若きジェダイ「エズラ・ブリッジャー」を利用して、オビ=ワンの居場所を探し出すのです。二人は再会し静かにライトセーバーをかまえ、3秒の決闘でオビ=ワンがダースモールを倒します。ダースモールはオビ=ワンの腕の中で、支配していた憎しみが消え安らぎの表情を浮かべながら息を引き取るのです。
ダースモールがハンソロでおかしいといわれる理由は?
ダースモールは「ハン・ソロ」で再登場しますが、ファンの間ではなんでダースモールが生きているのか不思議に思っている人が多いようです。その理由の大きな原因として、時系列がずれていることや、作品構成上のずれがあげられています。アニメシリーズをみていない人や作品内での矛盾が起きてしまい、「ハン・ソロ」で復活するのはおかしいといわれるようになってしまったのです。
映画だけであれば死んでいるはず
スターウォーズの映画本編だけをみている状態であれば、ダースモールは胴体を真っ二つにされ奈落に落ちて死亡したと描かれているのです。その後も映画本編ではダースモールは一度も登場しません。そのためダースモールの復活で死んだはずのダースモールが、なぜ普通に登場するのかわからないという人が多くいたのです。さらに時代設定では「ファントム・メナス」から約20年後の登場で、矛盾に感じてしまうのもアニメシリーズを知らない人であれば当然であると思います。
シスの掟との矛盾
スターウォーズで登場する「シスの掟」では、シスの師弟関係は常に二人の師のマスターと弟子のアプレンティスだけです。しかしダースモールが生きている時点で、師のシディアスはすでに新しい弟子ドゥークー伯爵とアナキンをとっています。このことから「ハン・ソロ」でダースモールが黒幕をしているのは、シスとしてはおかしいことになるのです。映画内ではこのことについて説明されていないためファンの間では混乱状態になってしまいました。
続編が中止され伏線が回収されなかった
ダースモールの復活を「ハン・ソロ」で描いたのは、本来続編やスピンオフへの伏線であったとされています。しかし「ハン・ソロ」の興行が振るわなかったことなどから、続編の企画が中止になってしまったのです。その結果ダースモールは伏線を張りっぱなしのまま、無意味に登場したといわれてしまうことになりました。つまり登場自体は映画だけの視点だけでは可笑しく感じられますが、アニメシリーズをみていれば不自然ではないことがわかります。
まとめ
今回はスターウォーズシリーズに登場するダースモールの復活について、詳しく解説していきました。ダースモールはスターウォーズに登場する悪役の中でも人気のあるキャラで、再登場に注目が集まったキャラでもあります。しかし時系列上のずれや作品構成上のずれによって、おかしいといわれてしまうことになってしまったようです。「ハン・ソロ」でダースモールの復活を不自然に感じた方は是非アニメ作品も見てみてください。
