アベンジャーズには様々なキャラクターが登場し、その度に大きな話題となりますがブラックウィドウもまたその一人です。「エンドゲーム」以降ネット上ではブラックウィドウの死亡について、本当に死んだのか、復活の可能性はあるのかなどの疑問が多くみられます。彼女の最期を描いたソウルストーンのシーンは、MCUでも屈指の衝撃的な展開です。
そこで今回はブラックウィドウは死亡したのかという疑問について解説していきたいと思います。
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ブラックウィドウは死亡した?
アベンジャーズの創設メンバーとして長い間チームを支えてきたブラックウィドウは、MCUの物語において「アベンジャーズ:エンドゲーム」でブラックウィドウの死亡が確認されています。彼女の死は物語上の重要な転換点であり、多くのMCUファンに衝撃を与えました。2021年公開の映画「ブラック・ウィドウ」はエンドゲーム前の過去を描いている物語で、彼女の意志は妹分であるエレーナへと受け継がれているようです。エレーナはサンダーボルツのメンバーとして登場し姉の真意を知ります。
ナターシャとエレーナ
ナターシャとエレーナに血のつながりはなく、幼少期に同じレッドルームのブラックウィドウ計画で育てられ、擬似家族として数年間アメリカで暮らしていました。ナターシャは過去を背負い贖罪しながら生き、最後には仲間の未来を守るために命を捧げるのです。エレーナは過去を奪われた怒りと、家族を守りたいという気持ちを持っています。「ホークアイ」ではエレーナがナターシャの死に向き合い、MCUはエレーナへと意志が受け継がれたという方向性を示しているようです。
親友であり相棒で姉であり家族
ナターシャの親友であり相棒であるクリントと、姉であり家族であるエレーナは「ホークアイ」で接触することとなるのです。誤情報によって姉の仇だと勘違いしたエレーナは、クリント暗殺の依頼を受けてしまいます。「ホークアイ」最終話の対話はMCU屈指の名シーンだといわれており、怒りと悲しみが激しくぶつかる場面で敵から同じ悲しみを抱えるものへと変わっていくのです。
エンドゲームでのシーン
サノスによって宇宙の半分が消滅したブリップを元に戻すための計画があり、アベンジャーズはインフィニティ・ストーンを過去から集めます。ストーンを集めていく中でソウルストーンだけは、「大切な存在を犠牲にする」という特別な条件が課せられていました。ナターシャとクリントはヴォーミアに向かいますが、ストーンを手に入れるために互いを犠牲にさせまいと争います。
ヒーローとしての信念
長年家族のような絆を築いてきた二人は争いますが、最終的にナターシャは家族を取り戻したいというクリントの願いを叶えるため自らを犠牲にします。仲間への贖罪と使命を全うするため、自ら崖へ身を投げブラックウィドウは死亡してしまうのです。彼女の選択は悲劇でありながら、ヒーローとしての信念が凝縮された場面として描かれています。彼女の生き様と覚悟を象徴するシーンとして今でも多くのファンの記憶に刻まれているようです。
ブラックウィドウの意味は?
ブラックウィドウの名前には大きく二つの意味があり、一つは漫画や映画キャラ名としての意味があります。もう一つは実在するクモの名前からつけられたといわれているようで、MCUのブラックウィドウは危険で美しい毒グモのイメージから名付けられたものだといわれています。敵を静かに仕留める暗殺者としての技術や、冷静で強いが孤独なバックグラウンドを持っていることなどが名前と重なっているようです。
漫画や映画キャラ名としての意味
マーベルのヒーロー名である「ブラックウィドウ」は、黒い未亡人という意味の英語表現からきています。コミック原作の設定では、ソ連のスパイ養成機関であるレッドルームで育てられた女性工作員に与えられるコードネームとして使われているようです。ナターシャはその中でも最強クラスだったため、ブラックウィドウと呼ばれるようになりました。黒いスーツや優雅さと危険性、美しさと致命性の両立などのブラックウィドウというイメージがナターシャのキャラ性に重なっています。
実在するクモの名前
ブラックウィドウはセアカゴケグモなど毒を持つクモの通称であるといわれています。これらのクモには黒い体に赤い模様であったり、メスが強く後尾後に雄を食べてしまうことがあるという特徴があるのです。その恐ろしさから黒い未亡人がブラックウィドウと呼ばれるようになりました。MCUのブラックウィドウはこれらの二つの意味が由来しているのではないかといわれているようです。
コードネームの歴史とキャラ性の深さ
コミック版のナターシャはブラックウィドウというコードネームをもっており、これは任務遂行能力が突出しているものに与えられる称号です。MCUではスパイとしての冷徹さだけでなく、仲間を大切にする優しさや過去の罪から逃げない強さ、家族への静かな愛情という多面的な人物像が描かれています。この多面的な人物像によって単なる暗殺者ではなく人間らしいヒーローとして描かれていくのです。
ブラックウィドウによるMCUへの影響
ブラックウィドウの死亡はMCUの中でも大きなターニングポイントとなっており、彼女の決断がアベンジャーズを勝利へ導きました。それだけではなくブラックウィドウの死によって、残されたものたちに強烈な影響を与えたのです。ナターシャの最期に深く関わるクリントは彼女を心許せる相棒として、最も信頼する相手だと感じていました。罪悪感を抱えながらも諦めずに姿に多くのファンが感動したといいます。
まとめ
今回はMCUで衝撃的な展開をファンに与え、今も彼女の勇姿に感動する声が多く上がるブラックウィドウの死亡について、背景やその後なども含めて紹介していきました。ブラックウィドウは罪深い行いを重ねてきた自分の過去の贖罪を生きる理由として抱え、最終的には仲間のために命を捧げるという真のヒーローとしての姿をファンに見せてくれています。冷静沈着で任務優先でありながら、人としての温かさを心底に持っている魅力のあるキャラクターだったのではないでしょうか。
